ハンモック(若山正美社長)は、IT統合管理ソフトウェア「AssetView(アセットビュー)」のファイル暗号化機能を強化した新バージョン「AssetView Ver.8.3」の提供を開始した。

営業本部
企画部 営業戦略課
仲三河舞子氏
 新バージョンでは、IT資産管理やセキュリティ対策の各種機能を備えるAssetViewシリーズのうち、ファイル制御・暗号化に特化した「AssetView K」の機能を強化している。AssetView Kは、閲覧回数/期限の制限や保存・印刷の禁止、データのコピー制限といったファイルの暗号化による制御をはじめ、外部に渡したファイルのアクセスログ管理、リモート削除機能を提供。ファイルの受け渡しに伴うリスクの解消を目的としている製品だ。

 今回のバージョンアップによって、AssetView Kにファイルの自動暗号化機能を追加。メールにファイルを添付する、USBデバイスにファイルを書き出すといった場合に、管理者側で設定した条件にもとづいて自動で暗号化することができる。

 従来、ファイルを暗号化する際には、クライアント側で暗号化ソフトを立ち上げ、暗号化するという作業が必要であり、手間がかかっていた。また、「社内で暗号化ルールを定めていたとしても、きちんと暗号化するかどうかは結局本人次第になる。暗号化をし忘れたりすると、それだけ情報漏えいのリスクが高まってしまう」と、営業本部企画部営業戦略課の仲三河舞子氏は、属人的な暗号化作業の問題点を指摘する。そこで、「管理者側で強制的に暗号化を自動化してしまえば、利用者としても暗号化作業にかかる手間をなくすことができると同時に、暗号化し忘れることもなくなる」といい、「会社としても確実なファイルの暗号化によって、ガバナンスの強化につながる」と、ファイルを自動で暗号化するメリットを説明する。クライアント側にも暗号化ツールを用意しているため、個別のファイルに合わせて柔軟に暗号化設定を変更することが可能だ。

 また、従来の管理者の暗号化設定画面を一新し、「暗号化ビジュアル設定」として暗号化関連の設定を一目で把握できる画面を用意。さらに、各種設定を1クリックで変更可能にするなど、「できるだけ作業を簡素化し、設定状況を確認しやすい画面にした」と、簡単に自動暗号化の設定が行えることを強調した。

 ハンモックでは、近年発生した情報漏えいや流出事故、マイナンバー制度の施行を背景に、ユーザーのセキュリティに対する意識が高まっていることから「AssetViewの引き合いが増えている。なかでも最も注目を集めているのがAssetView K」であるという。同社では今後、ファイルの自動暗号化をクラウドストレージにも対応させていくことを検討しており、こうしたニーズに合わせた製品展開で販売増を目指す。(前田幸慧)