日本語OCRソフトや名刺管理ソフトウェアを提供するメディアドライブ(松村博社長)は、クラウド名刺管理サービス「THE 名刺管理」の提供を開始。クラウド名刺管理サービス市場に参入した。後発だが、独自のOCR技術によって黎明期から名刺管理OCRソフトを提供し、蓄積してきたノウハウを強みに、ユーザーの導入を促していく考えだ。

写真右から橋本恭貴リーダー、吉田晶彦リーダー、芦川拓郎サブリーダー

 THE 名刺管理は、複合機やドキュメントスキャナなどから名刺情報をスキャンし、「自社開発ならではの最新のOCRエンジン」(橋本恭貴・開発部 第4開発グループ リーダー)によって、すぐにデータ化して活用できることが大きな特徴。これらの機器で読み取った名刺データの登録・閲覧は、THE 名刺管理と連携する同社のPC用パッケージソフト「やさしく名刺ファイリングPRO」、もしくはTHE 名刺管理用に新たに用意した、無料の専用ソフト「THE 名刺管理 for Windows」から行う。「for WindowsはPC用ソフトの機能のなかから、よく使われている機能を厳選して搭載している。データの閲覧や編集をPCで行いたいというユーザーにとっては使いやすい」(吉田晶彦・開発部第3開発部 リーダー)とアピールする。また、スマートフォンアプリの「THE 名刺管理 for iOS/Android」も用意しており、対応するスマートデバイスからも、名刺情報の検索・閲覧、電話の発信や地図表示、営業情報の書き込みなどができる。データはすべてクラウド上に保管し、端末にはデータを残さない。

 THE 名刺管理は、100枚までは無料で名刺情報が登録できる。さらに「やさしく名刺ファイリング PRO v.14.0」を利用しているユーザーは500枚まで無料。利用規模別に複数の料金ラインアップを揃えており、法人向けプランでは月額400円から、1ユーザーあたり5000枚まで登録が可能になっている。また、オプションで名刺データの訂正サービスを付けることができる。

 市場への参入は後発だか、提供を開始して以降、引き合いも出てきているといい、なかには競合企業からの乗り換えもあるという。開発部 商品企画担当の芦川拓郎・サブリーダーは、「THE 名刺管理は機能をシンプルに、安く提供することをコンセプトにしたサービス。他社のサービスは顧客管理以上の機能を搭載しているものもあり、使いこなせないというユーザーの声もある。そうした意味ではまさに狙い通りだ」と強調する。また、「紙やExcelで名刺を管理し、そもそも名刺管理サービス自体を知らなかったというユーザーが意外に多い」といい、新規での案件獲得も見込んでいる。

 クラウド版に関しては提供を開始したばかりで、「当社がクラウド名刺管理サービスを提供していることについてまだまだ知られていない」(芦川サブリーダー)と課題を打ち明ける。ゆくゆくはパートナーを介した間接販売も視野に入れているが、まずは直接販売で、新規で名刺管理サービスの導入を検討する個人や中小企業に対してアプローチしていく方針。(前田幸慧)