オールフラッシュストレージ専業ベンダーのピュア・ストレージ・ジャパン(山田秀樹代表取締役)は、エントリークラスの新製品「Flash Array//m10」を発売した。中堅・中小企業や大企業での部分的な導入に適した製品で、約500万円の低価格を実現した。また、新たにネットワールドとディストリビュータ契約を結び、国内の販売チャネルを拡大する。

ピュア・ストレージ・ジャパン
山田秀樹
代表取締役

 物理容量5TBおよび10TBの2モデルを用意する。インライン圧縮機能を利用した場合の最大有効容量はそれぞれ12.5TB、25TB。従来製品よりもCPU性能を抑えたことで低価格化を図ったが、同社独自OS「Purity」は上位機種と同じものを搭載しており、機能は共通という。より大きな容量が必要になった場合は、中断やデータ移行作業なしで上位製品にアップグレードが可能。

 山田代表取締役は、「フラッシュメモリの容量あたりの単価は下がっており、オールフラッシュアレイも安くなっているが、これまでの価格帯では手を出すにはまだまだ高いという声があった。日本市場にあまねく製品を拡げ、“No Disk”のビジョンを推進するには、ローエンド製品を出す必要があった」と話し、従来より小さい規模のユーザー向けにもオールフラッシュ製品の提案を強化する方針を明確にした。

ネットワールド
森田晶一
社長

 製品発表会に同席したネットワールドの森田晶一社長は、「クライアントの仮想化による企業のワークスタイル変革に取り組んでいる。400ユーザー規模のVDI環境を一つの“箱”(ストレージ)で提供できるのはFlash Array//m10しかない」と述べ、働き方の改革やセキュリティ需要で引き合いが増えているVDIを、中小企業に提案するための切り札になるとの考えを示す。また、サーバーやデータベースのストレージも統合可能な性能を有しているため、中小企業のITインフラの仮想化をより効率的に推進できるとしている。

 ネットワールドでは、ピュア・ストレージのFlashArray//mシリーズ全機種について一括保守サービスを提供する。5月からはハンズオントレーニングも提供し、パートナーのオールフラッシュ製品の取り扱い拡大を目指す。9月末まで先着10台で、FlashArray//m10 5TBモデルを349万円(税別)の特別価格で販売するキャンペーンを実施する。

 また、ピュア・ストレージではシスコシステムズのサーバー、ネットワーク製品を組み合わせ、主要アプリケーションについて検証を済ませたコンバージドインフラストラクチャ「FlashStack」を用意している。ネットワールドでは従来、シスコ製品を取り扱っているため、FlashStackについてもFlashArrayと同時に販売活動を開始する。(日高 彰)