Bankware Global(イ・キョンゾ代表理事兼社長)は、アリババグループのクラウドサービス「阿里雲(AliCloud)」の韓国総合販売代理店として、販売活動を開始すると発表した。同社のクラウドブランドであるCloudLinkによって、提供される。

 同社は、阿里雲の販売やサービス導入後の技術支援、事業支援を行う。中国市場に進出もしくは進出を検討している韓国企業は、ウォンによる決済で、簡単にサービスを導入することができる。また、韓国語での技術支援や中国国内におけるICP(Internet Content Provider)登録の代行サービスも行う。そのほか、中国No.1のオンライン決済サービス「支付宝(Alipay)」とのシステム連携サービスも提供する。韓国の通販やオンラインゲーム、メディアなどの企業は、中国法人および銀行口座の開設を行わなくても、中国消費者と直接取引をすることができる。


 Bankware Globalは、韓国のFinTech分野で有望な企業として名が挙がる。33年間、IBM Koreaで勤務し、IBM GTS(Global Technology Services)やIBM GBS(Global Business Services)の代表を歴任したイ社長が創業し、設立4期連続の黒字化を達成した。創業当初から、中国市場の開拓を精力的に行っており、中国の農業銀行(ABC)や工商銀行(ICBC)、建設銀行(CCB)、上海浦東開発銀行(SPDB)など、大手銀行のシステム開発を手がけた。

 2015年6月、アリババグループのインターネット銀行「MYbank」をリリース。同システムに、Bankware Globalのコアバンキングソリューションを導入し、中国市場における実績を重ねた。「支付宝」や「MYbank」など、金融サービスを手がける螞蟻金融服務(Ant Financial)は、Bankware Globalの技術力・サービス品質を高く評価し、100億ウォン(約10億円)規模の資金を投資したと各韓国メディアが大きく報じた。今回のパートナー選定には、このような実績が評価されていることを意味する。

阿里雲、韓国事業を本格開始

 Bankware Globalのイ代表は、「言語や人材、技術面で、多くの問題を抱える企業や中国現地のクラウドサービスを利用したい韓国企業に、阿里雲を提供することで、ユーザー企業の中国事業拡大に寄与したい」とし、「中国本土のデータセンターを活用することで、中国消費者は快適にネットショッピングや娯楽を楽しむことができる」と、語った。(文/鄭麗花)