【上海発】5月5日、「2016HRoot中国人力資源服務展」が上海で開催された。中国の人力資源(HR)業界では最大規模となる展示会で、業界専門メディアを手がけるHRoot(唐秋勇総経理)が主催。中国国内外から約400社のHR関連サービス企業が出展し、人事担当者などの来場者に自社商材をアピールした。

国内外から約400社のHR関連企業が出展

 展示会には、大手人材サービス企業のFESCO Adeccoなど、人材採用や教育支援、コンサルティングなどを手がけるHR関連企業が結集。IT企業の出展社も多数みられ、外資系ではオラクルやLinkedIn、中資系では上海嘉揚信息系統(Kayang)、上海大易雲計算(Dayee)、PLATINUM、上海智思信息科技などが、自社のHR関連ソリューションを紹介していた。

 日系では唯一、上海万革始応用軟件(ワークスチャイナ、五十木正董事長)が参加。今年3月に発売した人工知能型ERP「HUE」(海外名称:AI WORKS)の人事機能を紹介する講演も行い、午前中のセッションでは、定員を超える80人以上が聴講。立ち見客もみられるなど盛況だった。

講演するワークスチャイナの秦嘉婕氏

 展示会主催者のHRoot・唐総経理は、「HRシステムを展開する企業の数は確実に増えている」と話す。その背景にあるのは、市場の拡大だ。中国のGDP成長率は7%を割れたが、HR市場に関しては30%程度の成長率を維持しているという。中国では、毎年700万人もの大卒者を輩出しているほか、製造業からサービス業への産業モデルのシフトにつれて人材の流動が高まるなど、今後もHR市場の拡大が期待されている。加えて、政府が産業園区を通して無償オフィス提供や税制優遇などの支援を行っており、投資も旺盛だ。

 また、「HR市場では、マネジメントへの注目度が年々上がっている」と唐総経理は付け加える。「すでにHRシステムを導入している中国の企業では、7年以上前の古いシステムを今でも利用していて、刷新の必要性が高まっている」という。とくに旺盛なのが、クラウドを活用したHR管理のニーズだ。展示会に参加したITベンダーの多くは、新たな商機を獲得しようと、モバイル対応のクラウド型HRシステムを展示していた。

主催社であるHRootの唐秋勇総経理

 なお、「2016HRoot中国人力資源服務展」は深セン、北京、成都、広州での開催も予定。上海を含む5都市で合計3万5000~4万人の集客を見込んでいる。