ブラザー販売(三島勉社長)は、ビジネスプリンタ「ジャスティオ」シリーズの新製品として、A4モノクロモデルのレーザープリンタおよびレーザー複合機、計5機種を今月発売する。最上位機種のレーザープリンタ「HL-L6400DW」およびレーザー複合機「MFCーL6900DW」では、ブラザーでは初となる装置寿命60万枚の高耐久性能を実現し、印刷枚数の多い事業所のニーズに対応する。

オプションの増設給紙トレイとメールボックスを装着した「HL-L6400DW」

 ブラザーのプリンタ・複合機は従来SOHOや店舗などの小規模事業所向け製品で強く、SOHO市場ではトップクラスのシェアを獲得している。一方、国内のA4レーザープリンタ/複合機市場は減少傾向にあることから、「SOHO・パーソナル主体から、SMB(中堅・中小企業)への拡大、開拓を図る」(三島社長)ことで、台数は横ばい程度を維持しつつ、今後は収益性を向上させていく戦略をとる。

 これまでの同社製品ユーザーよりも印刷枚数の多い企業での使用を想定し、従来機種で30万枚だった装置寿命を60万枚へ、印刷速度を同最高毎分40枚から50枚へと向上させた。他社のビジネスプリンタではすでに同等の耐久性・印刷速度を実現している製品も少なくないが、ブラザーではトナーとドラムを別々に交換できる構造を採用し、「1枚約2円」という低ランニングコストが特徴。後発ながら、印刷ボリュームの大きい企業に対してコストパフォーマンスの高い提案を行うことができるとしている。また、増設用給紙トレイのラインアップ拡大、最大800枚排紙可能なメールボックスなど、大量印刷ユーザーに求められるオプションも充実させた。

 従来、同社はSOHO市場をターゲットとしていたことから、量販店やECサイトが販路の中心だったが、SMB市場の本格攻略に乗り出すことから、今回の新製品では全国のIT製品リセラーやSIerなどの販売チャネル経由での提供を重視する。ブラザーは、2011年に発売した「ジャスティオ プロ」シリーズでパートナー経由の販売に乗り出したが、パートナー数は当初の約30社から現在はすでに約300社へ増えており、これらのパートナーとの関係を強化することでSMB市場での拡販を図っていく。また、特定業種向けの対応では、クリニックや薬局向けのソリューション提案に力を入れるため、今年4月から医療分野向けのプリセールス部隊を新たに設けた。定期交換部品代込みの定額保守サービスや、コールセンターのサービスを充実させるなど、パートナーにとってもより売りやすい商品とするため体制を整えていく。(日高 彰)