世界のスマートフォン市場が失速する。米ガートナーの最新調査によると、2016年の世界スマートフォン販売台数は前年比7%増の15億台となる見込み。前年の14.4%から成長率は大幅に下がる。同社では、今後も中長期的に2ケタ成長は期待できないと予測している。

 とくに、北米、西欧、日本とAPAC地域の成熟市場では、スマートフォンの普及率が90%に達しており、成長余地が乏しいと分析。新規購入は少なく、リプレースもしくはアップグレードが主要な購入目的となる。また、購入周期も、高価格帯のモデルでは2.5年と長い。

 一方、高成長が期待できるのは、フィーチャーフォンからスマートフォンへの買い替えが進む地域と分析。例えば、サブサハラアフリカ(サハラ砂漠以南のアフリカ地域)では、15年のスマートフォン販売台数がフィーチャーフォンのそれを初めて上回った。また、インドでは16年に前年比29.5%増の1億3900万台のスマートフォンが販売されるという。

 中国については、低調な成長率を続けると予測。同国のスマートフォン販売台数は、14年に16%の成長率を記録したが、15年は横ばいだった。モバイル販売の95%を、すでにスマートフォンが占めている。