IDC中国(霍錦潔総裁)は、中国SaaS市場の最新調査結果を発表した。これによると、2015年の市場規模は、前年比35%増の5億5840万ドル。15~20年の年平均成長率(CAGR)は26.7%で、20年の市場規模は18億2490万ドルに拡大する見込みだ。IDC中国では、急速な発展を遂げる黄金期が到来すると予測している。

 とくに、中国のSaaS市場では、コラボレーションツール・CRM(顧客関係管理)・ERM(企業資源管理)が重要な役割となっており、15年はこれら3領域が市場シェアの63.9%を占めた。コラボレーションツールの成長は著しく、16年は前年比40%以上の高成長を期待できるという。一方、ERM領域では、人事管理と財務管理の市場が比較的成熟しており、成長率は穏やかな見込み。

 IDC中国では、まだ中国SaaS市場が発展の初期段階にあるとして、ベンダー間の競争が続くと分析。マイクロソフトやSalesforce、オラクルなどの外資はもちろん、金蝶、用友などの業務ソフト大手や、銷售易、紅圏銷售などの新興ベンダーが続々とSaaS市場に参入している。しばらくは混戦が続きそうだ。(真鍋 武)