浪潮集団(Inspur、孫丕恕・董事長兼CEO)は10月26日、ビッグデータ事業の発展に向けて新たに「百城万客・浪潮大数据双創行動計画」を発表した。ビッグデータ産業のエコシステム構築に100億元を投資し、1万人の創客(ITベンチャー企業の創業者)を支援するという。(真鍋 武)

 10月26~27日に開催した年次最大イベント「浪潮技術・応用峰会(Inspur world 2016)」で明らかにした。今回の計画では、100億元の「ビッグデータイノベーション基金」をもとに、中国全土の100都市にビッグデータ産業の創客向け支援センターを設置。ここで約1万人を育成することで、延べ100万人の就業機会の創出につなげる構想だ。

 イベントで孫丕恕・董事長兼CEOは、「ビッグデータ時代のもっとも大きな問題は、使えるデータがないことだ」と話し、データの生産・取引・応用というバリューチェーンの構築を通じて、産業を発展させる方向性を示した。

 具体的には、自社開発のインターネットデータ収集プラットフォーム「卓数雲庫(DBC)」と、データ取引プラットフォーム「天元数据網(tdada.cn)」を通して、主にビッグデータの収集・加工と、データを応用したサービスを開発するITベンチャー企業を支援。データ収集・加工企業には、ビッグデータ収集プラットフォームや技術支援を提供し、開発企業には、ビッグデータ処理プラットフォームや開発ツール、クラウドサービスなどを提供する。

 浪潮集団は、自社のサービスを軸としたエコシステムを構築することで、ビッグデータ事業を拡大させる構想だ。すでに貴州、北京、瀋陽、済南、青島などで、政府と共同で創客向けセンターの構築を進めているという。