国内のビデオ会議システム市場は緩やかな右肩上がりを描き、年々拡大している。調査会社のシード・プランニングは、2016年の市場規模は前年比107.2%の488億円に達する見込みだと発表した。

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笠原健司
代表取締役社長

 ロジクールの笠原健司代表取締役社長は、2月21日に開催した新製品発表会で、「20人以上が参加できる大規模会議向けシステムの市場は100億円、20人以下の中小規模会議室や個人・SOHO向けの会議システムの市場が400億円ある」と、裾野が広がってきたと説明した。ロジクールは、中小規模会議室、個人・SOHO向けの製品ラインアップを厚くし、さらに「遠隔教育や遠隔医療分野へも参入していく」と横展開をしていく意向を明らかにした。

この市場向けの製品は、「高いコストパフォーマンスと設置の手軽さ」が重要と笠原社長は説明。新製品のウェブカメラ「BRIO」とSurface Pro 4専用のAVコンソール「SmartDock」に、USBで接続するだけで使えるプラグアンドプレイ仕様、「Skype for Business」をはじめとする各種ビデオアプリケーションへの対応などを盛り込んだ。
 
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ウェブカメラ「RBRIO」

 BRIOはウェブカメラとしては業界で初めて4K解像度(30fps)に対応し、より鮮明な画質で撮影ができる。フルHDでは30/60fps、HDでは30/60/90fpsなど複数の解像度にも対応しており、ネットワーク環境に応じて変更ができる。薄暗い場所での露出を最適化するHDR対応の「RightLight3」や、5倍デジタルズーム機能、視野角を65/78/90度に変更できる調節機能も搭載する。

 このほか、赤外線技術で顔認証に対応しており、例えばWindows 10搭載の生体認証機能「Windows Hello」などと組み合わせることで、ログイン時のセキュリティを高めることができる。

 SmartDockは、ビデオ会議システムをSurface Pro 4で構築するための専用ドックで、拡張用の入出力インターフェースを備える。中小規模会議室、個人・SOHOでビデオ会議システムを構築するためのソリューションとして提供する。参考価格は、BRIOが2万6250円、Samrt Dockが7万1250円。
 
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Surface Pro 4専用のAVコンソール「SmartDock」

 笠原社長は「ビデオ会議システム事業を大きなビジネスに育て上げようと考えている」と語った。(山下彰子)