【上海発】コベルコシステム(川瀬俊治社長)とTIS中国法人の提愛斯数碼(上海)(TISI上海、小川真司総経理)は、「Microsoft Dynamics AX」の中国市場展開で協業する。両社がもつ同製品の会計テンプレートを組み合わせ、神戸製鋼グループ中国拠点の標準会計システムとして順次導入していく。将来は外部企業に対しても共同で販売を推進する方針。(真鍋 武)

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コベルコシステムの菊池 英・ERPソリューション本部副本部長(兼)
ビジネス開発推進部長(写真左)とTISI上海の小川真司総経理

 海外16か国・102拠点で事業を展開する神戸製鋼グループは、ガバナンス強化や決済精度の向上を目的に、2014年からグローバルで経理業務の標準化プロジェクトを推進している。グループ企業のコベルコシステムは、同プロジェクトのシステム構想や構築を統括。短期間・低コストでの導入を実現する独自の会計テンプレート「HI-KORT AX会計テンプレート(現:365 for Operations / Finance)」を活用し、各社の標準会計システム導入を支援している。

 一方、標準会計システムの中国展開にあたっては、言語や通貨単位の変更、中国固有の税制や帳票への対応といったローカライズが不可欠なため、市場に精通する現地パートナーが求められた。そこで今回、TISI上海と協業。同社は、これまで中国で約10社の「Dynamics AX」導入実績をもち、独自の「中国会計テンプレート」を有している。当社の菊池英・ERPソリューション本部副本部長(兼)ビジネス開発推進部長は、「中国で豊富な実績をもつTISI上海と、当社のテンプレートを組み合わせることで、より最適な標準会計システムを構築することが可能となった」と話す。

 第一弾として、すでに中国統括会社の神鋼投資が標準会計システムを導入した。以前採用していた中国製会計パッケージと比べ、勘定科目が最適化されたほか、連結会計処理が簡易化され、経理業務の作業時間短縮や入力ミスの低減につなげている。神戸製鋼グループは、中国国内に37拠点を有するが、導入範囲は今年3月までに4社に拡大。20年までに各拠点に順次展開していく方針だ。TISI上海の小川総経理は、「スピード感をもって対応していく」と意欲を示している。

 また、将来的にコベルコシステムとTISI上海は、神戸製鋼グループ以外の企業に対しても、両社のテンプレートを組み合わせた Dynamics AXを共同展開していく方針。すでに、一部企業に対しては提案を開始している。小川総経理は、「当社の中核商材として販売に力を入れていきたい」と構想を語る。