AXLBIT(アクセルビット、長谷川章博社長)が開発した継続課金システムの課金件数が10万件に達する勢いで伸びている。クラウド型のサービス商材の販売量が増えているSIerやソフト開発会社(ISV)、リース会社などを中心に継続課金システムへのニーズが急増しているからだ。AXLBITの継続課金システム「AXLGEAR(アクセルギア)」が扱う直近の課金件数はおよそ1万件だが、向こう1年で10倍規模に増える手応えを感じている。

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長谷川章博
社長

 AXLGEARの販売対象としているSIerやISVなどは近年、SaaSアプリケーションの取り扱いを増やしている。自社で開発している独自パッケージソフトをSaaS対応させるケースも増えているが、一方で、1ユーザーあたり月額数百円からの少額な課金を管理する仕組みが十分でないSIerも多い。そこで、“手間をかけずに取り扱うSaaSアプリの課金管理をしたい”というニーズにAXLGEARが応えているわけだ。

 システム構築やパッケージ開発ベンダーは、プロジェクト単位やソフトウェアライセンスの販売管理には長けているが、「SaaS型サービス商材のアカウントを管理する仕組みが整っていないケースが散見される」ことが、AXLGEARの利用増につながっていると長谷川社長は話している。

 今年2月には、マイクロソフトの「クラウドソリューションプロバイダープログラム(CSPプログラム)」向けの「AXLGEAR for CSP」のサービスをスタート。CSPプログラムは、Office 365やAzureなど、マイクロソフトのクラウド商材と、自社のSaaS型サービス商材などを組み合わせて販売できるプログラム。その第一弾としてCSPプログラムに参加している横河レンタ・リースが「AXLGEAR for CSP」を採用している。

 SaaSアプリは、従来のシステム構築やパッケージソフトの売り切りモデルに比べて、どうしても売上規模が小さく見えてしまう。しかし、粗利率の高い自社オリジナルのSaaSアプリを組み合わせて販売したり、これまでSaaSアプリを使っていなかったユーザーに横展開したり、解約率を引き下げるなどの施策を打つことで「4~5年のスパンで見ると、従来の売り切り型よりも利益率が高まる可能性も十分にある」(長谷川社長)と指摘する。こうした施策を効率よく管理する、いわばクラウド商材の“販売管理サービス”的な位置づけでAXLGEARを活用することで、SIerやISV、リース会社などの売り上げや利益増に役立つとAXLBITでは考えている。

 AXLGEARの直近のユーザー数は約10社、課金件数1万件規模だが、向こう1年で累計50社、10万件規模に増やしていくのが目標だ。事業が軌道に乗ってきたことから、AXLBITは2016年7月に旧ビットアイルグループ(現エクイニクス・ジャパン・グループ)から独立。クラウド商材の“販売管理サービス”領域でのシェア拡大を目指す。(安藤章司)