伊藤忠商事(岡藤正広社長)は3月16日、中国の中信集団(CITIC、常振明董事長)グループと共同開発した越境ECサイトの運営を開始した。CITICが運営するECプラットフォーム「中信e家」との連携を通して、日本の商品を販売する。同サイトの日本側運営会社として、伊藤忠は100%出資子会社のSAKURA Links(細見研介代表)を設立している。

 新たな越境ECサイトでは、3月から試験販売を行い、2017年第2四半期以降に順次正式な販売を開始する予定。試験販売の開始時には、約3000点の加工食品を用意し、正式開始後は化粧品、アパレルなど、順次ラインアップを拡充していく。

 調査会社の富士経済では、中国向け越境EC市場規模が19年に4700億元(7兆7879億円)に拡大すると予測。このうち、日本からの中国向け越境EC市場は、国別では最も大きい全体の27%となる見込みだ。その一方で、越境ECに参入する業者は急増し、競争も過熱している

 伊藤忠では、中国の富裕層をターゲットに高品質・安全・安心な商品を販売することで、他社との差異化を図る。商品展開にあたっては、日本国内の各地方にある有力な小売事業者と提携していく方針。第一弾として、関西地方では阪急百貨店、九州地方はJR博多シティと提携する。(真鍋 武)