「System Platform 2017」をリリース

 シュナイダーエレクトリックのグループ企業でソフトウェア事業を担うシュナイダーエレクトリックソフトウェア(渡辺純一代表取締役社長)は、IoTによる自動化を支援する産業用ソフトウェア「System Platform 2017」を5月末から国内で展開すると発表した。

 System Platform 2017は、産業用機械の制御などを担うOT(Operational Technology)と、ITとの融合をサポートするソリューションである。製造現場で必要とされるさまざまなデータの一元管理を可能にし、グラフィック機能や可視化機能、ナビゲーション機能により、現場の効率化などを支援する。 製造業では、製造機械にセンサを取り付けてデータを収集するIoTソリューションの導入が進んでいるが、企業システムの開発を担ってきたSIerの多くがOTに精通していないことから、OTとITの融合が進んでいないケースが多いとされる。また、IoTにはデファクトスタンダードがまだ存在しないため、さまざまな規格やソリューションが存在することも、OTとITの融合を難しくしている。こうした課題を解消するために、シュナイダーエレクトリックソフトウェアは、System Platform 2017によってOTとITの融合をノンコーディングで実現する環境を提供する。

 System Platform 2017を導入したユーザー企業は、機械の状況などをリアルタイムで把握できるようになり、ERPやCRMなどの企業システムとの連動により、生産現場で必要とされる情報を一元的に把握できるようになっている。また、マルチ端末対応により、場所を選ばずに情報を管理できる。タブレット端末やスマートフォンなどのタッチ操作に対応した端末では、フィンガージェスチャーによる操作も可能になっている。こうした見える化の機能も、プログラミングレスで実現する。
 
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渡辺純一
代表取締役社長

 「インダストリー4.0に代表されるように、製造業ではITの活用による効率化が進んでいる。当社は、この分野に20年ほど前から取り組んでいて、今後も注力していく。将来の工場は、人間一人と犬が一匹いれば十分といわれている。犬は見張りで、人間は犬のえさやりの係である。それはつまり、工場の完全な自動化が進むという意味であり、当社はその時代に向けて、ソリューションを提供していく」と、渡辺社長はオートメーションの理想像と同社の方針を語った。

 シュナイダーエレクトリックソフトウェアは、シュナイダーエレクトリックのソフトウェア事業を担う企業として、日本では4月1日に分社化。今回発表したSystem Platform 2017を軸に事業の拡大を目指していく。また、System Platform 2017は、海外で展開しているIoTプラットフォーム「EcoStruxure for Industry」の主要コンポーネントでもあり、いずれは日本国内でも同プラットフォームを展開することを予定している。(畔上文昭)