内部・外部両方への対応が可能に
 
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道具登志夫
社長

 デジタルアーツ(道具登志夫社長)は、ウェブフィルタリング製品「i-FILTER」とメールセキュリティ製品「m-FILTER」の次期バージョンを、9月19日から提供する。従来、内部からの情報漏えい対策機能が中心だった両製品だが、最新版ではウェブ、メール経由でのマルウェア感染を防止し、外部からの攻撃への対策が可能になる機能を実装する。同社では今回、「標的型対策」のメッセージを前面に打ち出しており、道具登志夫社長は、「これまで、デジタルアーツは内部からの情報漏えい対策の情報セキュリティメーカーとみられていたが、今年からは外部脅威対策市場に出ていく」と意気込みを語り、新たな市場へ挑戦していく姿勢を示している。
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遠藤宗正
課長

 i-FILTERは、ウェブサイトのアクセスや書き込みなどを制御する企業向けのウェブフィルタリングソフト。次期バージョンのi-FILTER Ver.10では、ウェブフィルタリングデータベースの収集方法を見直し、国内の検索可能なウェブサイトをすべてカテゴリ登録することで、ウェブフィルタリングの網羅率を「ほぼ100%にまで引き上げる」(遠藤宗正・マーケティング部i-FILTER課課長)という。i-FILTERで管理されていないウェブサイトについては、警告またはブロックをするといったアクセス制御が可能。また、有償の「海外オプション」を利用すると、海外のウェブサイトの網羅率についても「100%近くにまで向上させることができる」としている。

 一方のm-FILTERは、誤送信対策やアーカイブ、アンチスパムといった機能を備えたメールセキュリティソフト。次期バージョンのm-FILTER Ver.5では、メール送信元や添付ファイルの拡張子、リンクの偽装有無を判定し、何らかの偽装があった場合にはメールを隔離する。偽装の疑いがない場合でも、添付ファイルの削除やマクロ除去、HTMLメールのテキスト化やリンクの無効化などを行うことでメールを無害化し、安全にメールを受信できるようにする。また、i-FILTERとの連携で、不正なURLをi-FILTERのデータベースに登録し、即時にブロックすることができる。

 これらの機能により、ウェブサイトへの書き込み、メール誤送信対策機能といった従来機能と合わせて、外部から内部まで包括的なセキュリティ対策が可能になったとしている。デジタルアーツとしては、両製品のセット導入を想定しており、遠藤課長は、「両方の製品を導入いただくことで、(標的型攻撃の主要な感染経路である)ウェブとメールのセキュリティ対策を実現できる」と説明。同社では、従業員数1000人から5000人までの企業を主なターゲットとして、パートナー経由で両製品を展開していく方針。価格は未定で、初年度、約10億円の売り上げを目指す。(前田幸慧)