ラクス、カゴヤ・ジャパン、エックスサーバーと協業

 デル(平手智行社長)は、ラクス(中村崇則代表取締役)、カゴヤ・ジャパン(岡村武社長)、エックスサーバー(小林尚希代表取締役)との協業を発表し、3社が提供するクラウドサービスの販売を開始した。

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左から、デルの清水 博・広域営業統括本部執行役員統括本部長、ラクスの中村崇則社長、
カゴヤ・ジャパンの北川貞大代表取締役会長、エックスサーバーの辰巳準之介・取締役CTO

 同社は現在、中堅・中小企業向けIT市場における戦略として、一人で企業システムのすべてを担当する「ひとり情シス」をいかに効果的にサポートできるかにフォーカスしている。昨年末から独自に中堅・中小企業向けのITビジネス市場の調査を行い、「IT担当者は限られた人員で攻めのITと守りのITの両方に対応しなければならない状況が浮き彫りになった」として、その象徴的な存在ともいえるひとり情シスに受け入れられるような製品戦略、販売戦略こそが、中堅・中小企業向けIT市場での成長に直結するとみているのだ。

 こうしたコンセプトのもと、同社は実際に、ひとり情シスの支援を強く意識したソリューションを続々と市場に投入しているが、3社との協業によるクラウドサービスの取り扱いも、そうした戦略の一環といえる。

 今回、取り扱いを始めたクラウドサービスは、計10サービス。ラクスの経費精算・交通費精算アプリケーション「楽楽精算」、帳票発行・給与明細アプリケーションの「楽楽明細」、ワークフローの「働くDB」、メール共有・管理の「メールディーラー」、カゴヤジャパンの高セキュリティ・メールシステム「メールエンタープライズ」、同社がクラウドインフラをマネージドサービスで提供するかたちでクラウド型グループウェアに仕立てた「desknet's NEOプラン」、同社データセンターを活用して提供する「ファイル管理サーバー」と「クラウドバックアップ」、そしてエックスサーバーが自社のレンタルサーバー環境から提供するCMSの「WordPress」、Wikiソフトウェア「PukiWiki」だ。

 デルの清水博・広域営業統括本部執行役員統括本部長は、「総務省の平成28年版情報通信白書によれば、中堅企業のクラウド利用の72%は、ファイル保存、メール、サーバー利用、スケジュール・社内情報共有、バックアップで占められている。まずはそうしたニーズの高い分野のクラウドサービスで実績のある3社と組み、ひとり情シスを支える製品としてラインアップした」と説明する。

 デルの強みともいえるインサイドセールス部隊も、「ITコーディネータ資格を取得するなど着実にスキルアップしている」といい、彼らが「クラウドコンシェルジュ」として新しくラインアップしたクラウドサービスの提案も行い、顧客基盤の強化・拡大を図る方針だ。(本多和幸)