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「KUSANAGI」がリリース後2年で導入台数1万超え――プライム・ストラテジー

2017/08/10 09:00

週刊BCN 2017年08月07日vol.1689掲載

りそな銀行のオウンドメディアでも採用

 プライム・ストラテジー(中村けん牛代表取締役)は、同社の主力製品である超高速WordPress仮想マシン「KUSANAGI」の導入台数が1万台を突破したと発表した。2015年7月に、Microsoft Azure上でオープンソースプロジェクトとして公開してから、わずか2年での大台突破となった。

中村けん牛
代表取締役

 KUSANAGIは、オープンソースのCMSであるWordPressの高速な実行環境として同社が開発したもので、オープンソースライセンスで無償提供しており、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、IBM Bluemix、Cloudn、ニフティクラウドなど、外資系ベンダー、国産ベンダーの主要クラウドサービス上で無償で使うことができる。

 ページキャッシュを使わずに、4vCPU最大性能時で1秒あたり1000超の同時リクエストを実現する。ページキャッシュ利用時は、同じく4vCPU最大性能時、秒間6万を超える同時リクエスト数を実現できるといい、「世界最高速クラスの性能を誇る」としている。

 同社の中村けん牛代表取締役は、「世界中のウェブサイトの5台に1台はWordPressが稼働しており、エンタープライズの領域でもWordPressを使いたいというニーズは高まっている」と指摘。そのうえで、「当社は以前からWordPressの技術、コミュニティに精通しており、KUSANAGIの開発により、エンタープライズユーザーの高速、高セキュリティに対するニーズにも応えることができた。事実、業界のトップ企業での採用事例が増えてきている」と説明する。

 実際に、読売新聞の医療・介護・健康情報サイト「yomiDr.(ヨミドクター)」、さらには東京大学、早稲田大学などでも採用されているという。また、7月26日には、りそな銀行のオウンドメディア「iDeCoスタートクラブ」にも、AWSで稼働する「KUSANAGI for AWS」が採用されたと発表した。プライム・ストラテジーは、「銀行系のメディアサイトでは、OSSを採用するのはリスクが大きいと思われていたが、KUSANAGIのWordPressに対するセキュリティ向上施策が評価されて採用に結びついた。WordPressの市場がさらに広がる転換点になる」と、期待を寄せている。
 

楠木大三郎
経営企画部
マーケティング課課長

 ライセンスは無償で提供しているため、プライム・ストラテジーのマネタイズはKUSANAGIの保守サービスが中心。ただし、楠木大三郎・経営企画部マーケティング課課長によれば、「ユーザー数の増加に伴い、KUSANAGIのフルマネージドサービスやSIサービスの受注額も毎月増加してきている」といい、収益拡大にも手ごたえを感じているようだ。(本多和幸)
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外部リンク

プライム・ストラテジー=https://www.prime-strategy.co.jp/