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【上海発】中国移動情報化研究中心(中国モバイル情報化研究センター)は8月18日、上海でプライベートイベントを開催し、最新の中国SaaS産業の研究成果を共有した。会場の「上海龍之夢大酒店」には、500人ほどのSaaSビジネス関係者が集まった。

 同社の「2017中国SaaSユーザー研究報告」によると、今年7月時点で、中国のユーザー企業の91.8%がSaaSを使用あるいは使用を計画しているという。内訳では、試験導入が43.5%、本格導入が35.2%、継続導入が13.1%。中国企業のSaaS導入は、本格期を迎えている。

 とくに、中国GDPの大部分を占める4大経済エリアでは、SaaS利用が進んでいる。イベントで示した「SaaS浸透指数」は、京津冀エリアが26.36%、長三角エリアが35.05%、珠三角エリアが11.45%、川渝エリアが2.07%だった。主要都市別の上位では、上海が21.7%、北京が20.6%、広東省が11.4%、江蘇省が7.0%、浙江省が5.6%。業種別では、金融、教育、製造、建築不動産、ソフトウェア開発の5大産業がSaaSユーザー企業の64.5%を占めているという。中国移動情報化研究中心は、17年の中国SaaS企業ソフトウェア市場規模を150~180億元、18年は200億元を超えると予測した。
 
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鎖售易
鄧翔
高級副総裁兼
聯合創始人

 また、イベントでは、複数のSaaSベンダー経営層が自社の取り組みについて講演。鎖售易の鄧翔・高級副総裁兼聯合創始人は、「企業効率と業務モデル変革に向けた“接続”」と題して自社商材を紹介した。同社は11年7月設立のIT企業で、SaaS型CRMを提供。16年からは、PaaSの提供にも力を注いでいる。鄧・高級副総裁は、「企業と顧客との関係を再構築し、よりすぐれた顧客関係をつくりだすことが当社の使命」と意欲を示した。

 中国移動情報化研究中心によると、16年の中国クラウドCRM市場規模は6億5000万元で、前年から86.2%伸びた。今後は、ユーザー独自のカスタマイズが可能なPaaS型のCRMが成長を牽引すると分析している。(真鍋 武)