ツアーでは、こうしたVAIOの取り組みの紹介を受け、工場内を見学。11月13日に発売を開始した2in1モデルの「VAIO Pro PA」や、バンダイのAIロボット「ガンシェルジュ ハロ」の生産ライン、試作機のテスト工程を担う機材などを視察し、VAIOのものづくりを学んだ。ツアーに参加したJCSSAの松波道廣専務理事は「細部まで、よく考えられている。法人向けのPCはコンスタントに使用するので耐久性が大事。試験の工程は、なるほどと感心させられた」と感想を語っていた。
VAIOの松山敏夫・執行役員常務国内営業本部長。
持っているのは新発売の2in1モデルの「VAIO Pro PA」
2in1モデルのVAIO Pro PAで採用した「Stabilizer Flap(スタビライザーフラップ)」は、そうした取り組みにおける成果の一つである。「2in1モデルは、タブレット部分が重いため、安定させるためにはキーボード部分を重くする必要があった。モバイル用途であるなら、軽くすべき。そこで、キーボードが軽くても安定するように、Stabilizer Flapを開発した」。2in1モデルながら、総重量は約1kg。すり合わせ型ものづくりで実現した製品だ。
JCSSAのツアー参加者にはVAIO Pro PAに触れてもらい、意見を交換した。「機能だけでなく、手触りまで確認していただいた。当社にとってもいい機会になった」と松山常務。VAIOの工場を見学したいというオファーは、海外からも数多くきているという。そのため、工場見学のプログラム化も計画しているとのこと。「当社の妥協のないものづくりを見てもらいたい」と、松山常務は見学ツアーをビジネスパートナーの拡大に活用していく考えだ。