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IoT機器のセキュリティーを支援 設計段階から品質とコストを最適化――デロイト トーマツ リスクサービス

2019/02/28 09:00

週刊BCN 2019年02月25日vol.1765掲載

 デロイト トーマツ リスクサービス(DTRS、丸山満彦社長)は2月6日、IoTデバイス製造メーカー向けにセキュアなモノ作りを支援するコンサルティングサービス「Security by Design for IoTサービス」と「Privacy by Design for IoTサービス」の提供を開始した。

北野晴人
パートナー

 IoTが本格的な普及期に突入し、IoTデバイスが爆発的に増加している。総務省の調査によると、2017年時点で約275億の通信可能なデバイスが存在するという。また、IoT機器の脆弱性を利用したサイバー攻撃も増加しており、情報通信研究機構によると17年にあった1504億件の不正通信のうち、54%はIoT機器を狙ったものだったという。
 
松尾正克
シニアマネジャー

 こうしたIoT機器のセキュリティーに対する注目の高まりを受け、DTRSはIoT機器を設計・開発する段階から法的な知見に基づいてサポートすることで、IoT機器へのセキュリティー機能の組み込みを支援する。松尾正克シニアマネジャーは「IoT機器のセキュリティーは、ITのセキュリティーとは違った考え方が必要になる。デバイスであるため、品質に加えてよりコストを最適化しなくてはいけない」と指摘する。そして「輸出規制や特許といった法的な要素を押さえつつ、説明責任を果たせる状態にした上で、実際に売れる物を作るとなると難しい」と語る。

 そこで同社は一般的な要件定義だけでなく、適切な価格・コストで開発製造できるようボトムアップ式に支援していく。ターゲットには比較的規模の大きい事業者を想定しており、産業用ロボットなどではない一般的な工業製品のメーカーを対象としている。特に自動車や医療といった産業、複合機やIoT家電といった分野にニーズがあるとみている。DTRSが販売するほか、グループ全体でも提供する。DTRSの北野晴人パートナーは「デロイト トーマツ コンサルティングなどではビジネス面でのコンサルもある。グループ全体で企業の開発から販売までを支援していきたい」と語った。(銭 君毅)
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