ソフトバンク・テクノロジー(SBT、阿多親市社長)は、19年度からスタートした中期経営計画の重点テーマの一つとして、「サービスプロバイダーへの進化」に取り組んでいる。同社はもともと受託開発事業を展開していたが、将来的な会社の成長を見据え、「サービスプロバイダーへの進化は新たな収益源の確保のためにも重要になる」(児玉崇取締役)と捉えている。自社サービスブランド「clouXion(クラウジョン)」を中心としたサービスビジネスの拡大を一段と加速させる意向だ。

 clouXionは昨年8月に立ち上げたサービスブランドで、それ以前から提供してきたマイクロソフトのソリューションや独自で開発したソリューションを軸に、承認フローの自動化や認証管理を支援するラインアップをそろえている。
 
児玉 崇
取締役

 また、SBTが提供してきたセキュリティー監視サービスと組み合わせるなど、既存サービスとのシナジーも生まれているという。直近では「Office 365」と連携するチャットボット「Knowledge Bot」や、Office 365のワークフロー機能である「SharePoint Online」の自動化ソリューション「Flow」を追加し、導入社数を伸ばしている。

 clouXionは主にコーポレート部門向けのソリューションで構成されているため、幅広い業種業態の企業をターゲットに展開している。ソフトバンクグループ以外からもパートナーを募り、導入事例を積み上げていく考えだ。児玉取締役は「もともとパートナーの側だった当社にとってパートナー販売をする側に移るのは大きなチャレンジ。clouXionをきっかけにIoTやセキュリティーサービスで強力な販売体制を築いていきたい」と意気込む。

 今後も、clouXionのラインアップの充実を図っていく方針。また、clouXionがコーポレート部門向けの商材である一方、ビジネス部門向けには現在、IoTプラットフォームの「IoT Core Connect」を提供している。今後、オプションとして建設業や製造業へ向けたパッケージを追加していく予定だ。(銭 君毅)