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SBT、アサヒファシリティズの建物情報プラットフォームをAzure上に構築

2019/04/17 17:30

 ソフトバンク・テクノロジー(SBT、阿多親市社長CEO)は4月17日、創立50周年を迎える建物管理会社であるアサヒファシリティズ(岡崎俊樹社長)の建物情報プラットフォーム「ASAHI BUILDING CORE」を、Microsoft Azure上に構築する支援を行ったと発表した。

 アサヒファシリティズは、竹中工務店のグループ会社として、日本国内に12カ所の本支店・営業所を持ち、数千の建物を管理している。建物には電気、空調、給排水衛生設備などさまざまな設備が存在しており、これらの効率的な管理・保守点検のために、同社では早くから業務でのICT活用を推進してきた。今回、ビル設備の状態や警報、点検用情報を監視拠点で集中管理する建物の遠隔管理システムを刷新するにあたり、システムの拡張性、IoTデバイスとの連携、セキュリティーなどの観点からクラウドへの移行を決定した。

 また、遠隔管理システムの構築とあわせて、これまで独立していた複数のシステムを連携し、そのデータを標準化して活用していく方針が固まり、PoC(概念検証)を実施のうえ建物情報プラットフォームの要件定義を行った。さらに、建物情報プラットフォームを軸にIoTを活用した業務オペレーションの改革にも取り組んだ。

 アサヒファシリティズでは、建物情報プラットフォームの構築後、警報監視、データ処理、送信装置管理の部分を担う仕組みとして、全国数百棟の建物を対象にした遠隔管理に使い始めており、機器の設置・維持コスト削減の効果が出始めているという。運用面の効果では、業務プロセスの見直しにより、同社が運営している監視拠点のオペレーターに加えて、現場に駆け付ける技術員のPC、タブレット端末からも警報の情報が閲覧できる業務環境を実現。建物や設備から集まる多種多様なデータを現場で活用できるようになった。今後は、建物情報プラットフォームを軸とした他システムとの連携強化を計画している。

 SBTは、引き続き、Microsoft AzureのIoTやAIなどのテクノロジーを活用して、建物管理業務の効率化、高度化を支援していく。
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