【上海発】中国の華為技術(ファーウェイ)が、イタリアで約3300億円規模の投資を計画している。欧州では、ほかの国でも投資を進めており、中国に次ぐ売上規模がある「EMEA地区」(欧州、中東、アフリカ)の事業強化を図る。(上海支局 齋藤秀平)

ファーウェイのロゴ

 中国共産党の機関紙「人民日報」系のニュースサイト環球網は7月17日、ファーウェイが、これからの3年間で、31億米ドル(約3300億円)をイタリアに投資するとの記事を掲載。ファーウェイのイタリア事業を統括するトーマス・ミアオCEOの話として「直接雇用1000人を含む計3000人の雇用が生まれる」と伝えた。

 また環球網は、ミアオCEOが「技術は中立的で、政治の問題とは関係がない」と述べ、イタリアと中国の関係については「両国はこれからさらに密接になる。イタリアは中国を必要としていて、中国もイタリアを必要としている」と語った、と報じた。

 ファーウェイは、欧州ではこれまでに、ドイツと英国に研究施設を開設し、ベルギーにはセキュリティセンターを設立した。運営費用として12億ドル、研究開発費用として19億ドルを投じるイタリアでの計画については「ビジネス拡大のため」と説明した。

 ファーウェイの2018年度の財務会計報告書によると、EMEA地区の売上高は前年比24.3%増の2045億元で、全売上高に占める割合は28.4%となった。最も多い中国の売上高は前年比19.1%増の3722億元で、全体の51.6%だった。