【上海発】サイボウズ中国は9月6日、中国での導入社数が1000社を突破したことを記念し、上海市で「サイボウズ中国のマネジメントと私たちのkintoneの使い方」と題したセミナーを開催した。同社の増田導彦副総経理は、1000社に到達するまでの取り組みなどを紹介し、中国のローカル市場を開拓するためは、組織の風土改革がカギになるとの考えを示した。(上海支局 齋藤秀平)

サイボウズ中国の取り組みを説明する増田副総経理

 増田副総経理は「1000社までの道のりとこれからの組織マネジメント」と題して講演した。中国での取り組みについては「中国国内の拠点間の情報共有に苦戦していた日系企業をターゲットにして、当初からクラウドサービスを展開した」と述べ、ウェブ直販からスタートした日本側との違いを説明。そのうえで「知名度向上のために徹底した訪問営業を実施し、情報システム部門に代わるようなサポートの充実にも力を入れた」と振り返った。

 2007年の立ち上げ期からこれまでの組織マネジメントについては「これまでは常にターゲットと戦略に合わせた人材マネジメントで顧客を増やしてきた」と語った一方、日系企業担当の営業部隊の一部を以前、ローカル市場に振り向けた際、社員の間にあつれきが生まれてチームが機能しなくなったことも披露した。
 
大勢の人が参加したセミナーの会場

 直近の取り組みについては、ローカル市場にあらためて挑戦するために、今年からマネージャー職を廃止したり、育成制度や評価制度を見直したりして、社員自らが考えて行動する組織の実現を目指していると強調し、「われわれは日本と同じことをやりたいとは思っていない。中国らしい『働き方』と、『個性を生かした強い組織』をつくることで、しっかりとローカル市場に挑戦していきたい」と訴えた。

 一方、情報共有のあり方については「中国で情報共有というと、SNSアプリの『WeChat』(ウィーチャット)やメールがほとんどだと思うが、われわれは、それを情報伝達だと考えている。宛先に入っていない人でも、見たいときに必要な情報を見ることができるのが本当の情報共有だ」とし、「あらゆる情報を共有できて、オープンにコミュニケーションすることで、チームワークの風土が強化される」と呼びかけた。
 
kintoneについて話す有島氏

 続いてサイボウズ中国営業部人材育成担当の有島こころ氏が登壇した。kintoneについて「業務担当者が理想のシステムを自分たちで構築でき、使いながら途中でつくり変えることもできる」とし、kintoneを使ってチームのマネジメントをした結果、「オープンな情報共有によって意見が言いやすい風土になり、主体的な活動や議論ができるチームづくりを後押しした」と話した。