クリムソンテクノロジーは、10月15日から18日に幕張メッセで開催する展示会「CEATEC 2019」に出展する。今回、リアルタイムAI声質変換技術「リアチェンvoice」と脳波などの生体信号の変化に基づくAI自動作曲システム「brAInMelody」を出品し、デモンストレーションを実施する。


 今回出品する新技術、リアチェンvoiceは、ナレーターや演者の声をかわいい女性の声や、イケメンボイスなどさまざまなリアルな声にリアルタイムに変換できる。音声・音楽・音環境情報処理を研究分野とする名古屋大学大学院情報学科研究科所の戸田智基教授の協力のもと、クリムゾンテクノロジーによって開発した。
 
Voidolのシステム概要

 リアチェンvoiceエンジンを搭載したPC向けソフト「Voidol」は、すでに発売済みのiOS版と同様にアニメの登場人物などの声を順次提供予定で、追加オプションとして購入すれば、特定キャラクターの声へ、リアルタイムで変換できる。さらに民生用途だけではなく、話者の声を学習することで高精度に音声変換するプロ版も用意しており、テーマパークなどでの利用も可能。このほか、メガホンに声質変換システムを内蔵して登場人物の声を出す「アニメガホン」や、着ぐるみ内部に搭載可能な小型の声質変換デバイスなども開発している。
 
脳波計測によるAI自動作曲:brAInMelody

 一方、AI自動作曲システムbrAInMelodyは、脳波を計測しながら音楽を聞き、感情モデルと合致した作曲ルールを作成する。遺伝的アルゴリズムと共生進化による手法で、脳情報をベースにし感情モデルと合致したAI作曲を行う。

 脳波計測用ヘッドセットをつけて既存のいくつかの曲を聞き、脳波とシンクロさせてサーバーへ蓄積。ヒトが「なりたい気分」を作曲用ルールに当てはめ、AI作曲で「なりたい気分」へ誘導する楽曲を自動的に生成できるように開発を進めていく。

 なお、楽曲に対する脳の反応に基づいて自動作曲を行う技術は、COIの開発テーマの一つとして大阪大学産業科学研究所の沼尾正行教授、東京都市大学メディア情報学部の大谷紀子教授、ベルギーの研究機関imec社とともにクリムゾンテクノロジーが開発した。