楽天(三木谷浩史会長兼社長)とSQREEM Technologies(本社・シンガポール、SQREEM、イアン・チャップマン バンクスCEO)は、AIによる行動パターン分析を軸としたデジタルマーケティングソリューションを開発し、日本国内の広告主企業に提供する新会社「楽天スクリーム株式会社」(清水竜元社長)を設立し、2月3日に営業を開始した。


 楽天スクリームは、楽天とAIをベースとしたマーケティングソリューションを提供するSQREEMが同社の日本部門SQREEM Technologies(Japan)を通じて、共同で出資し設立した新会社。今後、1億以上の楽天会員に基づくデータと、SQREEMのもつ行動パターン分析データを活用し、インターネット広告でのメディアバイイング(広告枠の仕入れ)や消費行動の精緻な分析が可能となるさまざまなデジタルマーケティングソリューションを提供する予定。これにより、複雑化した消費行動を明確に捉え、日本市場での広告パフォーマンスの改善を図る。

 SQREEMは、シンガポールをはじめとするアジア各国で、オンライン上のオープンデータなど膨大・複雑で人間では分析不可能な人々の行動と文脈、ロジックなどを独自のAI技術と大量データの取得技術を組み合わせて収集・分析する「行動パターン分析プラットフォーム」を活用することで、個人の属性情報などに依存することのないマーケティングソリューションを提供している。新会社は、SQREEMのテクノロジーと楽天グループの消費行動分析データを組み合わせることで、今後日本市場で、より精度の高いデジタルマーケティングソリューションを提供していく。

 データを活用したマーケティングでは、18年5月にEUで施行されたGDPR(一般データ保護規則)や今年1月に米国カリフォルニア州で施行されたCCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)などの個人情報保護に対する意識の高まりなどを受け、ユーザーデータの取り扱いへの配慮が一層求められている。楽天はこれまでも、楽天グループが蓄積するデータを活用したマーケティングソリューションの提供などで個人情報の保護に取り組んできまた。新会社も関係法令を順守し、オンライン上のオープンデータを分析。個人の属性情報に依存しない方法でデジタルマーケティングソリューションの開発・提供を行うことで、ユーザーデータに配慮しながら、広告主企業に提供する広告パフォーマンスの最大化を目指す。