ニュース

三菱電機、統合IoT「ClariSense」を展開、高付加価値の新製品やサービス創出を目指す

2020/06/01 15:36

 三菱電機(杉山武史社長)は5月28日、付加価値の高い新たな製品やサービスの創出を目指して、統合IoT「ClariSense(クラリセンス)」を構築し、同社と同社グループ内に展開すると発表した。

「ClariSense」のロゴマーク

 ClariSenseは、総合電機メーカーとして同社が強みとするさまざまな機器に対する知見や同社AI技術「Maisart(マイサート)」、セキュリティなどの技術資産を、IoTシステム統一設計ガイドラインやソリューションライブラリーなどに統合し、一元的に整備・拡充したもの。ソリューションライブラリーの機能の組み合わせなどにより、付加価値の高い新たな製品やサービスの創出を加速する。

 また、IoTシステムの構成とインターフェースのみを定義したIoTシステム統一設計ガイドラインによって、自由度のある実装形態とした。機器やシステムの特性、用途に応じた最適なIoTシステム・ソリューションの開発が可能となり、信頼性や堅牢性が求められる社会インフラ向けIoTシステムやリアルタイムに問題を発見・解決するFA向けIoTシステム、ビル内機器からスマートフォンまで柔軟に連携するビル設備管理向けIoTシステムなどに対応する。

 業界標準に準拠したAPIや通信プロトコルを採用することで、ClariSenseに基づき開発したIoTシステムとグループ内外のシステムとの連携を容易に行うことが可能。システム連携により、顧客との連携や事業分野をまたがる統合ソリューションを効率的に実現する。

 三菱電機は、ClariSenseを同社グループ内で共有・活用し、付加価値の高い新たな製品やサービスを迅速に創出することにより、インフラ、モビリティ、ライフ、インダストリーの4つの領域での社会課題の解決に貢献していく方針。
  • 1

関連記事

三菱電機、個人情報と企業機密の流出可能性について第3報を発表

三菱電機、不正アクセスによる個人情報と企業機密の流出可能性について発表

5Gで工場内と工場間・企業間を連携、三菱電機とNECが共同検証を開始

外部リンク

三菱電機=https://www.mitsubishielectric.co.jp/