長谷工コーポレーション(長谷工)とアウトソーシングテクノロジーは7月6日、日本マイクロソフトと連携し、最先端のデジタル技術を活用した建設・不動産業界の生産性改革を推進すると発表した。

「AR 匠 RESIDENCE」を使った検査

 この一環として、長谷工とアウトソーシングテクノロジーは、日本マイクロソフトの技術協力を得て、マンションの外壁タイル打診検査のためのMixed Reality(MR:複合現実)ソリューション「AR 匠 RESIDENCE」を共同開発した。同ソリューションを活用する外壁タイル打診検査では、現場の作業員(検査者)がマイクロソフトのヘッドマウントディスプレイ「HoloLens 2」を装着して点検記録を行う。

 AR 匠 RESIDENCEは、7月から、長谷工リフォームが建物診断を行う関東エリアに導入し、順次、全国へ活用を広げていく予定。マンションのタイル打診検査にMixed Realityが活用されるのは国内初(日本マイクロソフト調べ)となる。また、アウトソーシングテクノロジーは、年内に他の建設・リフォーム会社を対象にAR 匠 RESIDENCEの販売受付とトライアル運用を開始する予定。3社では、同ソリューションの展開を皮切りに、建設・不動産業界の生産性改革や働き方改革を支援していく。

 今後、長谷工ではAR 匠 RESIDENCEの改良を重ね、21年頃をめどに妻壁や足場上などへ適用範囲の拡大を進め、建物診断から修繕工事中さらには建設工事中の施工・点検などと活用を広げていく。また、劣化状況の分析など、クラウド上に収集するデータの活用も進めていく。一方、アウトソーシングテクノロジーは、AI技術を活用して点検データの傾向分析や外壁劣化検出も予定している。

 長谷工とアウトソーシングテクノロジーは、今後も相互の連携を強化するとともに、日本マイクロソフトのテクノロジーを活用して、建物の外壁検査だけにとどまらず、位置情報を活用した検査・点検業務も含めたデジタルトランスフォーメーションを実現していく考え。