マクニカ(原一将社長)は10月21日、デジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組む製造業を対象としてDX支援ソリューション「デジタル工場導入支援サービス」の提供を開始した。

 近年、製造業では人材不足による厳しい事業環境が続いている。また、直近では新型コロナウイルス感染症の影響により工場停止や生産計画の見直しが迫られるようになった。これに伴い、生産現場のデジタル化やDXを進める企業が増えてきているものの、製造現場や関連部署、経営層との連携が取れずプロジェクトを進められないケースが生まれているという。

 マクニカではその原因として、各ステークホルダーとの合意形成を図るための課題設定と裏付けとなるデータを用意するのが難しいからだと捉えている。そこで同社は、DXプロジェクトを推進する製造業を対象に、製造現場の現状把握と課題設定を短期間で行えるデジタル工場導入支援サービスの提供を開始した。
 
デジタル工場導入支援サービスの全体像

 同サービスは、ユーザーの情報を基にデジタル上に仮想工場を作成し、これをシミュレーションツールで分析することで、工場が持つボトルネックや改善すべき課題の優先順位を可視化する。仮想工場のモデル作成に必要なデータは、工場のレイアウトや設備情報、工程、ワークフローなど。シミュレーションにはシーメンスが開発するシミュレーションソフトウェア「Plant Simulation」を活用する。工場のモデルは7~8割の精度で再現でき、最短2週間で構築できるという。同サービスにより、DXプロジェクトの関係者は共通のデータを基に全体把握、課題設定、投資判断ができるようになる。

 また、マクニカは同サービスに合わせてユーザー自身がよりデジタルツイン(工場の仮想モデル)を活用・運用できるよう支援していく伴走サービスを提供していく。今後同社は、これまで製造業を中心にDX支援を提供してきたノウハウを生かし、デジタルツインやシミュレーションによるDXプロジェクトの推進を支援していく考え。(銭 君毅)