ネットワンシステムズは12月4日、アット東京が提供するネットワークサービス「ATBeX」の設定を自動化する「ATBeXオーケストレータシステム」を、自動化プラットフォーム「Red Hat Ansible Automation Platform」などで構築したと発表した。この環境は今年8月から稼働している。


 ATBeXは、アット東京のデータセンター内に設置した企業システムや事業者サービス、または外部のクラウドサービスや通信サービスなどを相互接続するサービス。近年、デジタル化を背景として、複数のクラウドサービスへのセキュアな閉域接続の需要が増えていることから、アット東京は、開通処理に必要な期間の短縮によりATBeXの価値向上を図ることにした。

 今回構築したATBeXオーケストレータシステムでは、サービス利用企業の申請内容をネットワーク機器やクラウドサービスの設定パラメータに自動的に変換。変換された設定パラメータをネットワーク機器やクラウドサービスへ自動的に反映する。これにより、利用企業からの利用申請からクラウドサービスへの接続設定を自動化し、開通処理に必要な期間を従来の2営業日から最短数分へと大幅に短縮した。

 ネットワンシステムズはシステムの構築について、現行業務フローの整理や自動化導入にともなう新しい業務フローの提案等などコンサルティングから、システム要件の定義やRed Hat Ansible Automation Platform環境などの実装まで、一貫して支援している。

  ATBeXオーケストレータシステムのシステムは、申請内容のパラメータ変換を担当する「ウェブシステム」と、Red Hat Ansible Automation Platformによる自動設定を担当する「自動化システム」の2つを組み合わせて構成されている。

 ウェブシステムは、(1)サービス利用企業が申請時に利用する顧客ポータルからの申請内容の受け取り、(2)申請内容をネットワーク設定パラメータへ利用開始日時に合わせて自動変換、(3)ATBeXの回線管理情報の管理機能を備えている。具体的には、顧客ポータルからAPI連携で申請内容を自動受領し、その情報を設定対象ホスト/VLAN/帯域/冗長構成/利用ポートなどのネットワーク設定パラメータに自動的に変換する。また、管理機能として、申請情報や、利用する回線・ポート・パッチパネルの情報を保管・管理する。

 自動化システムは、(1)ウェブシステムで生成したネットワーク設定パラメータの受け取り、(2)生成パラメータのネットワーク機器や接続先クラウドサービスへの自動設定、(3)設定完了後の通知機能--を備えている。具体的には、ウェブシステムから受領したネットワーク設定パラメータに基づいて、あらかじめ作成済みのAnsible Playbook(自動処理の基本単位)とAnsible Playbookを複数接続したワークフローに沿って、自動的に設定を反映する。また、設定完了の旨をウェブシステムに通知し、ウェブシステム側で設定反映情報を管理する。