ネットワンシステムズは7月10日、文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」に基づく相模原市立学校105校(69小学校・35中学校・1義務教育学校)のネットワークシステムを受注したと発表した。ネットワンシステムズは、同基盤の設計・構築・工事・保守・運用を担当し、8月から順次稼働させる予定。


 今回のネットワークシステムは、クラウド管理型Wi-Fi「Cisco Meraki MRシリーズ」とクラウド管理型スイッチ「Cisco Meraki MSシリーズ」を活用し、児童と生徒の教育ICT環境を支える機能を提供するもの。Wi-Fiでは1教室あたり40人以上の同時接続を実現し、動画などの教育コンテンツを全員が同時に体感可能。さらに、最新規格のWi-Fi6を採用し、児童と生徒が利用するタブレットやPCがWi-Fi6に対応すると、通信のさらなる高速・低遅延化を実現する。また、全校でのWi-Fi利用を想定して、校内の基幹ネットワークも10GbEと広帯域にしている。

 105校に設置するWi-Fiアクセスポイント約2000台とスイッチ約500台を、クラウドから一括管理することができる。これによって、最適な教育ICT環境の維持に向けて、遠隔地から通信状況の把握や設定変更が可能。さらに、障害時も専門家が現地で調査することなく、遠隔地から迅速に対処可能となるため、授業への影響を最低限にとどめられる。

 また、今回導入するWi-Fiアクセスポイントとスイッチは、10年間利用可能な長期のサブスクリプション契約となっている。公共機関の場合、一般的に5年程度のサイクルで機器の買い替え・再設計・再構築を行うが、同基盤はサブスクリプションによって「機器の所有」から「機能の利用」にシフトし、コストを低減しながら機能を継続して活用可能な仕組みとしている。

 105校・約2500台の機器のファームウェア更新を自動化することで、常に最新セキュリティ対策を維持する。さらに、児童と生徒が利用するアプリケーションを可視化することで、不適切な通信を排除できる。そのほか、必要な各種セキュリティ対策も、簡単にクラウドから全校へ即時展開可能となっている。

 ネットワンシステムズは、相模原市役所の100拠点以上でのWi-Fi導入実績や、他自治体の公立学校での100校以上のWi-Fi導入実績が高く評価され、今回の提案に至った。現在、105校へのWi-Fi展開に向けて、これらの実績・知見を基に、相模原市教育委員会と詳細設計・施工計画などの策定を進めている。

 今後、より快適な学習環境に向けたSD-WANによるローカルブレイクアウト、校内での児童と生徒の見守りに向けたクラウド管理型監視カメラの導入なども検討・提案していく。