エクセルソフトは、インテルコーポレーションが提供するアプリケーションのパフォーマンス向上のための新しいソフトウェア開発ツールスイート「インテル oneAPIツールキット」の日本国内での販売を12月8日に開始した。これにともない、従来インテルが提供していた同様のソフトウェア開発ツールスイート「インテル Parallel Studio XE」と「インテル System Studio」の機能はインテル oneAPIツールキットに移行される。


 インテル oneAPIツールキットは、インテルプロセッサー向けの最適化に加えて、インテルが提供するGPUやFPGAなど異なるハードウェアも並行利用できるよう統一されたプログラミング・モデルをサポート。現在または将来のインテルプラットフォームで、パフォーマンスを最大限に引き出す必要があるソフトウェア開発者の負担を軽減する。

 製品ラインアップとして、現在のC++を用いてCPU、GPU、FPGAといった複数のアクセラレーター・アーキテクチャーに対応可能なoneAPIデータ並列C++(DPC++)言語による開発をサポートするコンパイラーや性能解析ツールなどを含むベース・ツールキットと、それにHPC、IoT、レンダリングの各用途でのニーズを満たす専門的なツールを加えた構成の計4つのツールキットを用意している。

 共通してWindowsとLinuxの各OSをサポートし、一部のコンポーネントはmacOSもサポートする。また、Microsoft Visual StudioまたはEclipsに統合して使用することができる。

 ベース・ツールキットには、インテル oneAPIツールキットに共通の多くのソフトウェア・コンポーネントがあり、「ダイレクト・プログラミング」「APIベースのプログラミング」「解析ツール」の3つに分類される。

 ダイレクト・プログラミングでは、「インテル DPC++/C++コンパイラー」「インテル DPC++互換性ツール」「Python向けインテルディストリビューション」「インテルFPGA用の追加ツール」を提供する。

 APIベースのプログラミングでは、インテルのCPUとGPU向けに最適化した複数のパフォーマンス・ライブラリー(DPC++/C++並列アルゴリズム、数値計算、スレッド化とフローグラフ、データ処理とマシンラーニング、ディープ・ニューラル・ネットワーク向け機能と集合通信、ビデオ処理と信号/画像処理)を提供する。

 解析ツールでは、「インテル VTuneプロファイラー」「インテル Advisor」「GDB向けインテルディストリビューション」を提供する。

 ベース&HPCツールキットは、ベース・ツールキットの内容に加えて、インテルC/C++とFortranコンパイラー、インテルMPIライブラリーを含むHPCアプリケーション開発向けのツールを含んでいる。インテル Parallel Studio XEの後継バージョンに相当する。サポートするターゲットシステムに応じて、シングルノードとマルチノードの区別がある。

 ベース&IoTツールキットは、ベース・ツールキットの内容に加えて、スマートなコネクテッド・デバイスを構成するIoTアプリケーション開発向けのツールを含んでいる。インテル System Studioの後継バージョンとなる。

 ベース&レンダリング・ツールキットは、ベース・ツールキットの内容に加えて、ビジュアライゼーション・アプリケーションまたはソリューション開発を支援する、インテルのCPU向けに最適化され、また将来的にはインテルのGPU向けに最適化されるオープンソースのレンダリング・ライブラリーを含んでいる。サポートするターゲットシステムに応じて、シングルノードとマルチノードの区別がある。

 税別価格は、ベース・ツールキットが12万円、ベース&HPCツールキット(マルチノード)が49万5000円、ベース&HPCツールキット(シングルノード)が25万1000円、ベース&IoTツールキットが40万3000円。

 なお、インテル Parallel Studio XE、インテル System Studioの有効なサポートサービスをもっている顧客は、残りのサポートサービス期間を維持したままインテル oneAPIツールキットの対応するライセンスへ無償でアップグレードすることができる。