一方、インテグリティ・ヘルスケアは、疾患管理システム「YaDoc」、オンライン診療・服薬指導システム「YaDoc Quick」を展開しており、YaDocやYaDoc Quickを導入している医療機関は合わせて約3000施設となる。また、新たに3月からPHR管理システム「Smart One Health」をリリースしている。
Smart One Healthでは、「未病」「予防」「治療」すべてのシーンで、「かかりつけ医」をはじめとする専門家とデータを共有し、血圧、体重、血糖値などのバイタルデータだけでなく、薬、食事、運動などのデータを入力することで、それぞれの関係性をグラフ・表形式で見える化し、効果的な療養指導や自己管理をサポートする。
さらに、Smart One HealthとYaDoc Quickを連携して使用することで、アプリケーションからスムーズに診療予約を取り、画面共有しながらオンラインで指導を受けることを可能にする。とくに、生活習慣病を中心とする慢性疾患の予防から治療を支援するサービスとして、医療機関だけでなく、企業や健康保険組合、自治体に対して、さまざまなソリューションを展開していく予定。
今後は、日立システムズの強みであるセキュアなクラウド基盤上での医療情報システムに関する知見・ノウハウと、インテグリティ・ヘルスケアの強みであるオンライン診療や服薬指導、PHRサービスを連携させることで、医療情報・データを一元的に管理し、それらの情報に基づいた総合的な健康支援サービスの提供を目指す。例えば、THLと連携した日立システムズの健康経営支援サービス、健康増進事業支援サービスとインテグリティ・ヘルスケアのSmart One Healthを日立システムズのクラウド基盤で連携することで、予防から治療までのサービスを企業に提供することが可能となる。