日立システムズは5月28日、「コグニティブ(Cognitive)」の分野で世界的に高い評価を受け、CIOReviewのTop20にも選ばれているSparkBeyond(本社・イスラエル)と、日本国内で初めてリセラー契約を結び、AIによる課題解決プラットフォーム「SparkBeyond」のライセンス提供を開始すると発表した。

SparkBeyondは、地図情報や天候情報、国勢調査や人口統計などの数千におよぶデータに接続し、数分間で数百万の特徴(要因)を抽出する高速な診断機能を備えたプラットフォームで、簡単なGUIで活用することができる。

 診断機能(インサイト)では、独自のアルゴリズム(リサーチエンジン)により、さまざまなデータから時系列やテキストなどを頼りに複雑なパターンや相関関係を発見することが可能。さらに、地図情報や天候情報など数千の外部データを組み合わせることで、大量のインプットデータから課題解決に必要となる特徴(要因)を自動的に抽出することができる。また、予測機能(モデリング)では、多くのデータと連携しながら高速に繰り返し検証を実施することで、精度を向上させることができる。

 これにより、人為的にこれまで認識することができなかった新たな気付きも含め、課題に対する解決策を自動的に導き出し、課題の抽出・分析に要していた期間と工数の削減と、意思決定の迅速化が可能となる。

 また、SparkBeyondは、担当者の直感的な操作を支援するGUIを備えているため、専門知識をもたない担当者でも簡単なトレーニングでデータ分析が可能。海外の事例では、骨粗しょう症、股関節骨折、大腸癌の新たな初期指標を発見するためオックスフォード大学での研究や、販売履歴を外部データと連携させ、流通業の新規店舗出店のための最適なロケーションの分析、金融業でのクレジットカード不正利用の分析に活用されるなど、さまざまな分野で導入実績がある。

 今後、日立システムズは、コンタクトセンター・データセンターなどのサービスインフラや、他システムと連携するためのRPAやAPI連携の導入支援、ネットワーク・セキュリティなどの日立システムズの各種サービスとSparkBeyondを組み合わせ、企業のデータ分析人材の育成支援から基盤整備までトータルでサポートするサービスの提供を予定している。これらのサービスにより、23年度末までに累計10億円の売り上げを目指す。

 また、SparkBeyondやDataRobotのエンタープライズAIプラットフォームなど、取り扱うAIツールを増やすだけでなく、日立システムズのデータサイエンティストをはじめとする人材育成にも取り組むことで、顧客の業務改善を支援するAI分析の取り組みを強化していく。さらに、業界を越えた多様なパートナーと相互に連携する制度「Lumada Alliance Program」や、「おてがる Cloud スターターパック」などのMicrosoft Azureとの連携ソリューションを通じ、顧客の総合的な業務改善をサポートしていく。