A10ネットワークスは7月9日、「ニューノーマルにおける国内企業のクラウドサービス利用時のネットワーク・セキュリティ課題に関する調査」の結果を発表した。調査は、500人以上の国内企業208社のIT従事者を対象に実施した。


 クラウドサービスの利用状況を聞いたところ、78%がSaaSを利用。最も利用の多いSaaSは、Microsoft 365の65%という。Web会議で63%、チャットで18%の企業が利用しているとのことだ。クラウドサービスを利用していないのは6%のみ。同社では、ニューノーマル下でクラウド移行やテレワークが推進される中、クラウドサービスが業務に欠かせないものと捉えている。
 

 利用時もしくは利用に向けてのネットワークの課題については、69%がWANやネットワーク回線などの「通信の負荷」、32%がファイアウォールなどの「ネットワーク機器の負荷」を挙げているという。また、セキュリティの課題として、25%が個人アカウントや許可しないクラウドサービスを社員が利用する「シャドーIT」、54%が「暗号化通信に潜む脅威」とのことだ。

 同社では、クラウドサービスが利便性をもたらす一方で社内の通信を逼迫させてサービスの遅延やネットワークトラブルを発生させる可能性があると判断。加えて、クラウドサービスを活用してさまざまな場所からビジネスが継続される一方、シャドーITによるセキュリティリスクが高まっているとしている。対処するためには、CASBをはじめ、アプリケーション配信コントローラー(ADC)やSD-WANなどで通信の迂回や可視化・制御の必要性があると判断している。
 

 さらに、企業が暗号化通信に潜む脅威を懸念している一方、SSL/TLS可視化ソリューションを導入している企業は12%にとどまっているという。暗号化通信を復号することによる可視化が必要であるものの、復号処理に負荷がかかってセキュリティのパフォーマンスを損ねることが要因。そのため、同社では復号処理に最適化された専用のSSL/TLS可視化ソリューションが登場していること訴えている。