近年、SaaS(Software as a Service)アプリケーションやウェブ会議の利用拡大を受け、拠点から直接インターネット接続するローカルブレークアウトの需要が拡大している。IDCでは、これに伴い、SD-WAN導入の主な目的がWANサービス費用の削減からローカルブレークアウトへ変化してきているとみている。WANサービス価格が低廉な国内市場では、WANサービス費用削減効果を期待したSD-WANの導入が思うように進展しなかったが、ローカルブレークアウト需要によるSD-WAN導入の加速に期待が集まっている。
IDC Japan コミュニケーションズ リサーチマネージャーの山下頼行氏は、「国内でのSD-WAN導入の目的は、当初想定されていた通信回線コストの削減からローカルブレークアウトの導入に変化してきている。短期的には、中堅・中小企業を中心にローカルブレークアウト実現を主目的として、比較的安価なSD-WAN製品やサービスの導入が進む。一方、大企業では、比較的長期スパンでの取り組みとして、クラウド型セキュリティを組み合わせ、ポストCOVID-19での企業ネットワーク最適化やシステム最適化の中で導入検討が進むだろう」と述べている。