システム開発を支援する米Delphix(デルフィックス)の日本法人Delphix Softwareは9月29日、新たに紹介型の「リファーラル・パートナー・プログラム」を発表した。他社が提供する同様のプログラムでは、3~5%の紹介料が一般的とされているが、紹介料を最大10%に設定した。契約更新に合わせて最長3年間、パートナーが紹介料を得られるのも特徴だ。
リファーラル・パートナー・プログラムでは、パートナーは同社に案件を紹介する役割を担い、成約した場合、紹介料が受け取れる。初回は見積金額の10%が紹介料となり、顧客が契約を更新すると、2年目の紹介料は7%、3年目は5%となる。追加導入は同様に扱う。紹介された案件については、日本法人が営業面でフォローし、既存の再販パートナーが導入を担当する。
特定の分野に特化した企業や個人事業主をプログラムのターゲットとして想定している。当面は10社の獲得を目指し、10月からの1年間で40件の案件化を目指す。パートナーに対しては、製品の強みをまとめたマンガや動画、紹介用のパワーポイントファイルなどの資料を用意し、専任の営業やSEがいなくても提案できるように支援する。
同社はデジタル化の機運が高まっている国内では、製品に対するニーズは高まっているものの、ウェブセミナーやデジタルマーケティングだけでは、導入を決める責任者までメッセージを届けにくいことを課題として認識。パートナープログラムを拡充することで、これまで以上に製品の価値を各企業に訴求し、顧客基盤の拡大や新たな業界の開拓につなげられるとみている。
古根川哲也・パートナーディレクター
古根川哲也・パートナーディレクターは「自分たちだけでアプローチできないお客様はたくさんいるので、新しいパートナープログラムを通して製品を市場に浸透させ、新しいビジネスの発掘を進めていきたい」と意気込む。(齋藤秀平)