日本ヒューレット・パッカード(HPE)は11月25日、新世代サーバー「HPE ProLiant Gen11サーバー」の提供を開始した。最新プロセッサーで性能を向上させたほか、クラウド型管理サービスによる管理負荷の軽減、強固なセキュリティなどを特徴とする。最長7年のサポートも導入し、顧客のハイブリッドIT環境を多面的に支援する。同日、都内で開かれた「HPE Discover More 東京2022」で公開した。
Gen11はクラウド型管理サービス「HPE GreenLake for Compute Ops Management」(COM)に対応し、複数箇所に分散設置した場合でも、単一コンソールから一元的に管理でき、自動化による業務効率向上も実現した。カーボンフットプリントレポートで個々のサーバーや環境全体の二酸化炭素排出量の把握も可能とする。
阿部敬則 部長
同社デジタルセールス・サーバー事業統括本部サーバー製品本部の阿部敬則・ビジネス開発部部長は「サーバーが新世代となったのに、運用がこれまで通りではいけない。われわれはGen11サーバーとCOMでお客様の運用スタイルを新しくしたい」と強調した。
セキュリティ面では、サーバー固有のIDアクセスの改ざんを防ぐ仕組みを実装したほか、リモートサーバー管理チップのバージョンアップにより、PCIスロットに搭載するコンポーネントの検証にも対応する。
サポートについては、これまで限定的に提供してきた最長7年のサービスを開始し、長期間にわたって同一世代のサーバーを活用したい顧客のニーズに応える。
Gen11は米AMD製の「EPYC 9004」シリーズプロセッサーを搭載する4機種と、米Ampere Computing(アンペア)製のクラウドネイティブプロセッサー「Altra」「Altra Max」を採用した1機種を展開する。
(藤岡 堯)