ヴイエムウェアは4月12日、日本法人の設立20周年を記念し報道関係者向けのイベントを開催した。山中直社長は、現在までの事業の歩みや社会貢献活動への取り組みなどを紹介し「これまで当社は、新たなITサイロ、デジタルサイロが生まれるたびにテクノロジーにより解決し、お客様に主権を渡してきた。これは、今後も変わらない」と述べた。
 
　山中社長は、20年間を四つの章に分けて振り返った。第1章は、「サーバー／デスクトップ仮想化」だとして、サーバーを同社のソリューションにより仮想化したことで、ユーザーにサーバーの選択肢の自由を用意した。第2章の「Software-Defined Data Center／Digital Workspace」では、ネットワークやストレージといったデータセンターのコンポーネントすべてに仮想化、抽象化の技術を展開したことで、ハードウェアの選択の自由を生み出した。第3章は、「Amazon Web Services」「Microsoft Azure」「Google Cloud Platform」など大手クラウドサービスとの連携やパートナーとの取り組みを強化したことで、クラウドのサイロ化を解消し、ハイブリットクラウド、マルチクラウドの選択の自由を実現したと説明した。

　現在は、新たな章となる「CLOUD SMART」を迎えているとして、従来のワークロードと、コンテナなどによる新たなワークロードを最適な場所で展開し、統合的に管理する環境の実現を目指すという。エッジ環境向けのソリューション提供やレガシーシステムのモダナイゼーションにも注力する。

　社会貢献活動の取り組みについても紹介した。女性の再就職を支援するプログラム「VMware Sakura」では、同社のエンジニアが講師となり、無償で授業を提供している。また、福祉施設で作られた菓子の販売を支援する「sweet heart project」に継続的に参画しているとした。
（岩田晃久）