マクニカは5月9日、米Netskope（ネットスコープ）のSD-WANサービス「Netskope Borderless SD-WAN」の提供を開始した。これまで販売してきたネットスコープのSSE（Security Service Edge）サービスと組み合わせSASE（Secure Access Service Edge）ソリューションとして展開する発表した。マクニカの社内カンパニーであるネットワークス カンパニーの星野喬・バイスプレジデントは「当社は、SD-WANのビジネスに大きな可能性を感じている。ネットスコープと一緒にお客様の課題を解決していく」と力を込めた。
 
　Netskope Borderless SD-WANは、拠点間やマルチクラウド間などをセキュアに接続するサービス。クラウド上の管理コンソールにより、容易に運用できることを特徴としている。

　SASEは、CASB（Cloud Access Security Broker）、ZTNA（Zero Trust Network Access）、セキュアWebゲートウェイ、クラウドファイアウォールといった機能で構成するSSEとSD-WANなどのネットワーク機能を包括的に提供するセキュリティ対策。ネットスコープは、Netskope Borderless SD-WANを販売することで、国内でもSASEソリューションを1社で提供できる体制となった。
 
　ネットスコープは、国内にマクニカを含む5社のパートナーを一次代理店としているが、Netskope Borderless SD-WANについては、マクニカのみが一次代理店となる。Netskope Japanの大黒甚一郎・カントリーマネージャーは、「マクニカはSD-WANに対する実績やノウハウが豊富。他のセキュリティベンダーの製品と組みあわせたトータルソリューションの提供も可能で、販路やサポート体制も充実している」と説明した。

　今後は、大手金融や製造といった多拠点でビジネス展開している業種やSASEによりゼロトラストセキュリティ環境の実現を目指す企業をメインターゲットに販売する。初年度は100社への導入を目指すとした。
（岩田晃久）