ラクスルグループのジョーシスは2月21日、野村総合研究所(NRI)、マクニカと、それぞれ製品提供および販売に関する業務提携契約を締結したと発表した。ITデバイスやSaaS管理などのコーポレートIT業務を自動化するプラットフォーム「ジョーシス」にNRI、マクニカ両社がそれぞれのノウハウ、ソリューションを組み合わせて販売し、中小企業のDX支援やIT人材不足問題の解消を目指す。
NRIはコンサルティングやITソリューションのノウハウをジョーシスと結び付け、トータルサービスとして攻めのコーポレートITをサポートする。システム開発やオフィス業務に必要な機能をオールインワンで提供する「aslead」の製品群にジョーシスを加えるとした。対象企業をエンタープライズから中小企業へと拡大を図るほか、ジョーシスと共にグローバルへの進出も視野に入れるなど、マーケットの拡大にも注力している。
松本恭攝 社長CEO
マクニカは顧客の情報システム業務を包括的に支援する体制を整えるとした。具体的には、マクニカの知見を詰め込んだセキュリティ運用・監視サービスとジョーシスを合わせて中小企業の顧客向けに提供する。マクニカ独自の機能の検討や、セキュリティ運用やID管理といった支援サービスの拡張も計画している。
ジョーシスの松本恭攝社長CEOは「日本の中堅・中小企業にテクノロジーを広げることによって、DXによる収益性の向上、セキュリティリスクの低減を広めていきたい」と語った。
今後は、国内でのサービス拡大や海外における新規ローンチを予定しており、ジョーシスの提案や販売活動を行うパートナーを継続的に募集する方針だ。
(大向琴音)