情報サービス産業協会(JISA)は6月14日、定時総会と理事会を開催し、10代目の会長にSCSK取締役執行役員副社長の福永哲弥氏を選出した。新任の副会長にはNTTデータ執行役員の冨安寛氏、三菱総合研究所社長の籔田健二氏がそれぞれ就任した。冨安副会長は国際委員会委員長、籔田副会長は政策提言委員会委員長を担当する。
福永哲弥 JISA 会長
福永氏は会長就任に当たり「“人が輝く社会”を実現するには、まず情報サービス産業で働く私たち自身がもっと輝かなければならない」と指摘した上で、「情報サービス産業は労働集約型の業界だという声が一部にあるが、見方を変えれば情報サービス産業は人が支えている業界。ITエンジニアが輝く魅力ある業界であり続けたい」と、抱負を話した。
里見隆治 経済産業大臣 政務官
JISAは、前会長の原孝氏が提唱したITアスリートを育成するコミュニティづくりやリスキリングの推進を継承するとともに、先端デジタル技術への対応力、社会実装の強化、経営マネジメント力、人的資本の活用の強化などに取り組む。「個と組織の両面から情報サービス産業の振興を支援していく」(福永会長)と、情報サービス業界で働く人材と会員企業の両方を鍛えられるような施策を打つ考え。
総会後にJISA会員による情報交換会を都内のホテルで開催し、来賓として里見隆治・経済産業大臣政務官が登壇。昨今の生成AIの目覚ましい進化に触れつつ、「企業のDXがより強く求められている」とあいさつ。経済産業省のDX認定制度の認定企業が700社余りに増え、JISA会員企業もDXの推進役を担う中核的な存在だと激励した。
(安藤章司)