ネットワンシステムズはこのほど、2023年5月に都内に開設した新事業拠点「netone valley(ネットワンバレー)」を報道関係者に公開した。自社の社員だけでなく、顧客やパートナー、学生ら幅広い人々が自由に集まり、新しいイノベーションを生み出す場としての活用を想定しており、事業の可能性を広げる共創の場としたい考えだ。
ネットワンシステムズの新事業拠点「netone valley」
同拠点は「新しい価値を創造し豊かな未来を切り拓くチャレンジの場」がコンセプト。情報の収集と新しいアイデアの種を獲得する場として、自社社員のほか協業する他社の社員や場合によっては競合企業も利用可能だという。同社が提供可能な技術のデモを体験できたり、プロジェクトルームでアイデアを熟成したりできる。社外からの利用も無償で、大学の研究室とのコラボレーションも始まっている。篠浦文彦・CTOは「オープン以来、こんな使い方ができるのではないかというたくさんの声をいただいており、社内外からの反響は大きい」と説明した。
また、新しいアイデアはリラックスした状態から生まれるとの考えから、施設内は仕事とライフスタイルを融合させた空間を多く取り入れた。社員は東京・千代田区の本社や自宅でのテレワークに加え、新拠点も働く場所として選ぶことができ、ネットワンバレーへの出社率は3割ほどになっているという。新拠点を会場に、顧客向けのイベントも開催する。
篠浦CTOは「顧客、ベンダー、当社でディスカッションし、さまざまな可能性を生み出す共創のプラットフォームにしていきたい」と語った。
(堀 茜)