日本コンピュータシステム販売店協会(JCSSA)は1月23日、都内のホテルで「2024年新年賀詞交歓会」を開き、過去最大となる880人が参加した。参加者からは「AIは24年で最大のチャンスになる」との声が上がり、AIへの期待の高さがうかがえた。
林宗治
会長
林宗治会長は、1月1日に石川県で最大震度7を観測した能登半島地震に触れ「能登には素晴らしい風景がある。それが今、困難に接していることに非常に心を痛めている」と述べた。その上で「テクノロジーの力と会員の結束力によって、能登の復興や日本を元気にする団体として活動していく」と決意を表明した。
JCSSAの状況については「24年は会員数400社突破が見えており、会員数の伸びは順調だ。23年はセキュリティ委員会を立ち上げ、コンテンツ面も非常に充実してきた」と説明した。一方で「入会後、一度もJCSSAの情報に接していない会員もいる」と課題を示し「24年はそういった方々と接点をたくさん持っていく年にしたい」と語った。
NEC
森田隆之
社長兼CEO
乾杯のあいさつをしたNECの森田隆之社長兼CEOは、自身が参加した国際会議でIT企業が大きな存在感を示し、中でもAIへの注目度が極めて高かったと紹介し「AIは24年で最大のチャンスになる」と強調した。さらに「製造業や流通業などの領域でナレッジがある皆さんともに大きく巻き返していきたい」との考えを示した。
880人が参加した「2024年新年賀詞交歓会」の会場
その後、VAIO、レノボ・ジャパン、NEC、日本マイクロソフト、日本ヒューレット・パッカード、日本HP、Dynabook、富士通、日立製作所のメーカー9社の代表者らが登壇。24年の方針を示しながら販売面での協力を求めた。9社の中からもAIの活用に関する話題が出た。(齋藤秀平)