豪Atlassian(アトラシアン)の日本法人は6月7日、新製品のAIアシスタント「Atlassian Rovo」について説明した。アトラシアン製品だけでなく、サードパーティー製品や、企業独自のシステムを横断して情報を学習し、回答を生成したり、自動で作業を実行したりすることで、ユーザーの業務遂行に寄与するとした。
ジョシュ・デヴェニー AI、Agile&DevOps製品統括
Atlassian Rovoには、「Rovoサーチ」「Rovoチャット」「Rovoエージェント」などの機能が搭載されている。アトラシアンのジョシュ・デヴェニー・AI、Agile&DevOps製品統括は「多くのツールを使うことで、データがツールごとにサイロ化してしまう」と指摘し、「チームにとって、知識を見つけ出し、知識から学んで、自信を持って実行に移すことが大切。Atlassian Rovoはこれらを支援する」と説明した。
検索機能のRovoサーチでは、該当する情報を一覧表示するだけでなく、複数の検索結果をまとめて要約して表示する。参照元となるシステムのアクセス権限が順守されるため、結果はユーザーの権限に応じて出力される。Rovoチャットは、ユーザーが作業している画面からシームレスにチャット機能を使用できるのが特徴。対話形式で質問でき、作業中の内容を参照して回答を表示してくれる。
Rovoエージェントは、ユーザーが指定した権限の範囲で作業を実行する。下書きしたブログ記事を推敲するエージェントなど、20種類を標準で搭載。ノーコードで独自のエージェントをカスタムして作成することもできる。
デヴェニー・AI、Agile&DevOps製品統括は「可能性に非常に期待している。必ずお役に立てると考えている」と自信を見せた。
(大向琴音)