米Dell Technologies(デル・テクノロジーズ)日本法人は7月3日、オールフラッシュストレージ製品「PowerStore」のハードウェアとソフトウェアの両面を強化し、ITインフラとして必要な要素を包括的に提供する統合型オファリングサービス「PowerStore Prime」の提供を開始した。パートナーは顧客が必要とする性能を提案できるようになり、販売の効率化が図れるという。
PowerStoreは、ミッドレンジからハイエンドまで対応する同社の主力ストレージの一つで、2020年の発売以来パートナー経由で数万台を販売している。PowerStore Primeは、豊富なメニューから顧客が必要に応じて機能やサービスを選択できる。主なものでは▽データ重複排除でデータ量を5分の1に圧縮できることを保証する機能▽サブスクリプション型プログラム「APEX」での従量課金によるPowerStoreの利用▽パートナー連携で顧客の長期利用を支援するサービス―などがある。
森山輝彦 ディレクター
ストレージの性能や効率性、マルチクラウド環境への対応など広範なメリットを顧客に提供するため、ハードとソフトの両面を機能強化した。最新版ソフトの「PowerStore 4.0」は、アップデートによりハードを更新することなく性能を最大30%向上できるという。ハードの新製品では、低コストで大容量を可能にするQLC(クアッドレベルセル)モデルの「PowerStore 3200Q」を加えた。
ストレージプラットフォームソリューションシステム本部の森山輝彦・ディレクターは、PowerStore Primeについて「エンタープライズ型のオールフラッシュストレージに顧客が求めるすべての機能を盛り込んだ、オールインワンのソリューションになる。業種を問わず、すべての顧客に対して確実に成果が出せる」と自信を見せた。
販売については、「Partner First Strategy for Storage」を打ち出しており、パートナー経由の販売を原則として、新規顧客に販売した場合にはインセンティブを高く設定している。多様なサービスをバンドルすることでパートナーの効率的な販売を推進する考えだ。
(堀 茜)