ジェイズ・コミュニケーションはこのほど開いたパートナー会で、独自のサンドボックス技術を用いたセキュリティーソリューション「RevoWorksシリーズ」の新製品「RevoWorks ZONE」について説明した。デジタル庁が打ち出した「三層分離」廃止の方針に対応し、自治体のゼロトラストセキュリティーへの対応を支援する。
RevoWorks ZONEは、クラウド製品へのアクセスとインターネットアクセスをセキュアに実行するためのソリューション。端末内のサンドボックスとゲートウェイを利用して仮想空間を形成。サンドボックスの構成要素であるセキュリティーエンジンが、許可されたプログラム以外の実行を制御することでマルウェアなどの実行を防ぐ。2025年4月1日から販売する予定。
デジタル庁が示したゼロトラストアーキテクチャーに対応するセキュリティー対策のガイドラインに準じた開発を進めており、公共向けのビジネスに力を入れる。RevoWorksシリーズを導入している約300の自治体への新規提案を狙う。医療や文教、金融に加え、社会インフラを担うエンタープライズ向けの拡販も視野に入れており、新規顧客の獲得も目指す。販売目標としては、3年間で20万ユーザーの獲得を掲げた。
愛須康之 社長
愛須康之社長は、マルウェアなどへの対策から、慣れ親しんだUXでセキュアなアクセスを可能にする「エンタープライズブラウザー」の需要が高まるとの見解を示し「必要な機能を拡充させ、新製品を発展させていきたい」と語った。
パートナーによる新製品の拡販にも期待し「当社はパートナーに支えられて少しずつ成長してきた。(パートナーを)技術面などで支援する体制も整いつつある。今後も一緒にビジネスを拡大させていきたい」と意気込んだ。
(大畑直悠)