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日鉄ソリューションズ、インフォコムを550億円で買収 プロセス製造向けSIやERP事業など強化
2025/05/01 16:00
週刊BCN 2025年05月05日vol.2058掲載
日鉄ソリューションズは4月23日、インフォコムの全株式を約550億円で取得し子会社化することを発表した。インフォコムホールディングスからの株式譲渡日は7月1日の予定。インフォコムは、電子コミック配信サービス「めちゃコミック」を提供するネットビジネス事業を手がけているが、この事業は株式譲渡前にインフォコムホールディングスに移管し、企業向けソフトウェアやシステム構築などのITサービス事業のみを行う会社となる。日鉄ソリューションズは買収を通じて、プロセス製造業向け事業やERP事業などを強化する。
インフォコムは日商岩井のIT子会社として1983年に設立。2001年に帝人のIT子会社と合併してからは帝人グループの企業だった。24年、帝人は主力事業の収益性改善を図るため、インフォコムを投資会社である米Blackstone(ブラックストーン)に売却。ブラックストーンの買収から数カ月でITサービス事業の切り離しに至った。一方インフォコムは4月、中堅企業向けERP製品を開発する子会社のGRANDITを吸収合併した。日鉄ソリューションズは買収によって、ERP事業の体制をより強化できる格好だ。
日鉄ソリューションズによると、インフォコムの法人格については当面の間、維持する方針だという。役職員の雇用も原則継続し、経営陣についてはインフォコムと協議の上で決定する予定だとした。
インフォコムを傘下に迎えた後、▽プロセス製造業領域における業務知見と技術力を結集し、両社顧客へのサービス提供力強化と同領域のSI事業拡大▽GRANDITを中核に地域会社の販売チャネルと開発・導入リソースを活用した中堅企業向けアセット活用ビジネスの拡大▽ヘルスケアを始めとする社会課題解決型サービス・プロダクトのクロスセルや共同開発ーなどに取り組むとしている。
日鉄ソリューションズが4月28日に開催した25年3月期通期決算説明会で玉置和彦社長は、「インフォコムの知見・アセットと、当社の知見・アセットの融合によるシナジーは大変大きなものになると確信をしている」とコメントした。
(大向琴音)
日鉄ソリューションズは4月23日、インフォコムの全株式を約550億円で取得し子会社化することを発表した。インフォコムホールディングスからの株式譲渡日は7月1日の予定。インフォコムは、電子コミック配信サービス「めちゃコミック」を提供するネットビジネス事業を手がけているが、この事業は株式譲渡前にインフォコムホールディングスに移管し、企業向けソフトウェアやシステム構築などのITサービス事業のみを行う会社となる。日鉄ソリューションズは買収を通じて、プロセス製造業向け事業やERP事業などを強化する。
インフォコムは日商岩井のIT子会社として1983年に設立。2001年に帝人のIT子会社と合併してからは帝人グループの企業だった。24年、帝人は主力事業の収益性改善を図るため、インフォコムを投資会社である米Blackstone(ブラックストーン)に売却。ブラックストーンの買収から数カ月でITサービス事業の切り離しに至った。一方インフォコムは4月、中堅企業向けERP製品を開発する子会社のGRANDITを吸収合併した。日鉄ソリューションズは買収によって、ERP事業の体制をより強化できる格好だ。
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