三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、アミタ、アビームコンサルティング、サーキュラーリンクス、GXコンシェルジュの5社は6月30日、製造業のサーキュラーエコノミー対応を支援するトータルソリューション「Circular Co-Evolution」(CCE)の提供を開始すると発表した。5社はそれぞれ、サステナビリティー経営への支援実績と専門性を持つ。協働により、経営戦略の再設計からサプライチェーンの再構築、トレーサビリティーの導入、資金調達、業務プロセス変革や法規制への対応まで、一気通貫で資源循環型のビジネスモデルへの移行を推進できるようになる。
CCEでは、SMFLがアセットホルダーの機能やDXソリューション提供などを行い、アミタは回収スキーム設計やサステナブル調達などのサプライチェーン構築支援などを担う。アビームコンサルティングは製造業におけるDXやビジネスモデル変革などの支援を、サーキュラーリンクスは廃棄物管理のシステムなどを担当し、GXコンシェルジュはサステナビリティー経営の構想立案支援などを行う。
(左から)サーキュラーリンクスの田部井進一社長、
アミタホールディングスの熊野英介代表取締役会長兼CVO、
SMFLの関口栄一代表取締役専務執行役員、
アビームコンサルティングの山中義史執行役員、
GXコンシェルジュの栗林 亘社長
今後は開設したサービスサイトやセミナー開催などを通じてCCEの浸透を図り、顧客や商材単位で最適な支援をオーダーメードで提供する。製造業を中心とし、特に資源循環・脱炭素への対応が経営課題となっている企業を対象に、3年間で100社への提供を目指す。
製造業界では、カーボンニュートラル実現のため製品や資源の再利用が必要であることに加え、グローバルサプライチェーンの不安定化が進んだことで持続可能な資源調達が求められている。そのため、サーキュラーエコノミーは単なる環境対策ではなく企業経営での競争優位性の基盤として期待を集めているという。5社はCCEの提供で、環境負荷軽減と企業成長の両立を促進するとしている。
同日に記者会見を開き、SMFLの関口栄一・代表取締役専務執行役員、アミタホールディングスの熊野英介・代表取締役会長兼CVO、アビームコンサルティングの山中義史・執行役員、サーキュラーリンクスの田部井進一社長、GXコンシェルジュの栗林亘社長が登壇。CCEの提供について抱負を述べた。(下澤 悠)