中国Lenovo(レノボ)は、サーバーなどインフラストラクチャーソリューショングループ(ISG)製品の拡販に注力している。グローバルではISG事業が前年比60%超と大きな成長を実現。グローバルでの存在感を国内でも実現したい考えで、パートナー向けに、売れ筋の製品をパッケージ化し、製品選定から納品まで短期間で可能にする新サービスを開始した。週刊BCNの取材に応じたチャールズ・フェルランド・ISG部門バイスプレジデントは「日本市場での成長に大きく役立つ」と期待を寄せている。
チャールズ・フェルランド バイスプレジデント
フェルランドバイスプレジデントは、グローバルでのISG事業急成長の要因について、AIとSMBでの伸長の2点を挙げた。AIは、世界4カ所に展開するAIイノベーションセンターで、リテールや医療など業界ごとに、AIに最適化したソフトウェアの有効性確認を行うことで早期に顧客のAI導入を支援できている点が功を奏していると説明。SMB領域は、前年比20%の成長で、サーバーとストレージが好調だとした。
ISG製品の選定を支援する「Lenovo Top Choice Express」は2025年4月に開始。レノボ側が売れ筋のサーバーについて事前に一定のコンポーネントを選定することで、パートナーが簡単に構築を行うことができ、価格も数秒で把握できる。注文から10営業日以内に出荷し、ニーズに迅速に対応する。「日本での成長には、シンプルな構成を適正価格で迅速に提供することが必要だ」との認識で、パートナーがTop Choice Expressを活用することで、主にSMB向けで大きくビジネスを伸ばせるとの見通しを示した。
(堀 茜)